ふわふわ可愛いミヌエットってどんな猫?【歴史・特徴・性格・気をつけたい病気など】

2021年人気猫種ランキング8位になった人気のミヌエット。

とても新しい品種で、様々な人気の猫たちの魅力をグッと集めたような猫です。

ミヌエットの歴史

ミヌエットの歴史はとても浅く、誕生したのは1996年の新しい猫種です。

実はこの時には「ナポレオン」と命名されていました。

背が低かったとされるナポレオンにちなんで、この足の短い猫に命名しましたが、英雄に対して失礼だという指摘から、2015年に「ミヌエット」と改名されたのです。

今でもまだナポレオンという名前の方が認知度が高いかもしれません。

ミヌエットは猫のブリーダーではなく、犬のブリーダーによって誕生した猫です。

手足の短さが特徴の猫種マンチカンが生育途中で手足が長くなることがあり、その理由で保護施設に手足の長いマンチカンが多くいることを知った犬のブリーダーが、改良を試みたのが始まりでした。

マンチカンとペルシャ、ヒマラヤン、エキゾチックショートヘアなどを交配した猫です。

ミヌエットの特徴

マンチカン、ペルシャなどの良いとこどりの猫ともいわれているだけあって、様々な猫の特徴を持っています。

手足が短く、ふわふわな被毛の愛らしい姿です。

大きさ

全体的に小さくて丸みがある体ですが、可愛らしい見た目とは異なり、骨格がしっかりしていて筋肉質です。

体重は2.5~4kgが多く、オスが3~4kg、メスは2~3kgくらいです。

まん丸な大きな目。

色はブルーやアクアなどのブルー系統、グリーン系統、ゴールドなどのオレンジ系統など、ほぼすべての目の色が存在します。

中には、左右違う色のオッドアイも。

被毛

多くの猫種の遺伝子をもっているため、被毛もショートからロングまであり、長さはさまざまですが毛量が多くダブルコートです。

ブラッシングは欠かせません。

毛色のバリエーションもとても豊富です。

ブラック、ホワイト、シルバー、クリーム、シナモン、ブラウン、レッド、ブルー、フォーンなど猫に存在するすべての色がミヌエットにあるといってもいいでしょう。

単色だけではなく、しま模様で他のカラーが混ざるタビーや、2色のバイカラー、3色の三毛猫模様のキャリコなどもいます。

寿命

ミヌエットの平均寿命は約12~14年です。

他の純血種の猫と同じくらいです。

ミヌエットの性格

ミヌエットの性格は、ペルシャとマンチカンの性格を大きく引き継いでいるといえます。

甘えん坊で人見知りせず温厚な点はペルシャで、好奇心旺盛でコミュニケーションをとるのが大好きな点はマンチカンの血でしょう。

遊ぶのが好きで、飼い主さんや他の人や他のペットとも仲良くできるタイプですが、猫らしいマイペースな部分もあります。

一人で遊びたいときもあるので、程よい距離感を大切にしてあげましょう。

また、賢いのでしつけもしやすく、飼いやすい猫種といえます。

ミヌエットのお世話のポイント

運動不足に注意

好奇心旺盛で運動量も多いミヌエットは、毎日しっかりと動けるような環境を整えてあげましょう。

飼い主さんと遊ぶ時間を設けたり、キャットタワーやおもちゃなどを活用するのもいいですね。

動くことが好きなのに、あまり運動が出来ないとストレスもたまりますし、肥満にも繋がります。

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肥満に気をつける

体は大きくありませんが、筋肉質なミヌエットは食事や運動に気をつけないと肥満になりやすい傾向です。

月齢や体重などから、1日に摂取するカロリーを計算し、1回にあげるフードの量をきちんと管理しましょう。

おやつの与えすぎにも注意です。

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被毛のお手入れ

ミヌエットのお世話で特に重要なのは、被毛のお手入れです。

毛量が豊富なペルシャの被毛を受け継いでいます。

短毛であっても、2日に1回のブラッシングは欠かさないようにしましょう。

すぐに毛玉が出来やすく、毛球症にも気をつけたい猫種なので、毎日コミュニケーションを取りながらブラッシングをして下さい。

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ミヌエットが気をつけたい病気

心臓病の「肥大型心筋症」や「拡張型心筋症」などに比較的かかりやすいとされています。

すぐに疲れたり息苦しさ、ぐったりした様子が見られたら早めに受診が必要です。悪化すると命にかかわる病気なので早期発見が重要です。

他には、「多発性嚢胞腎」「のう胞腎」とよばれる遺伝性の病気です。

腎臓に水が溜まった袋がいくつも出来てしまう病気で、腎臓機能を奪、腎不全にもなります。

多飲多尿の症状が多くみられ、ぐったりする様子もみられます。

また、角膜炎、流涙症(涙やけ)などの眼病はペルシャになりやすいため、ミヌエットも他の猫よりも注意が必要です。

ミヌエットと一緒に長く暮らすために

さまざまな猫を交配して誕生したミヌエット。

その誕生した裏には、「手足の長いマンチカンが多く捨てられた」という悲しい現実がありました。

手足が長いだけで不幸になる猫がいるということが残念でなりません。

捨てられないために交配されたミヌエットですが、実は手足の長いミヌエットも少なくないそうです。

元々手足が短い猫種なため、長いといっても普通の猫と同じくらいだといいますが、手足の長さだけで人気が左右されることなく、その子の個性を愛してほしいと思います。

まだまだ新しい猫ですが、たくさんの魅力を持ったミヌエットは日本でも知名度が上がっています。

今回ご紹介したミヌエットの記事が、猫と飼い主さんの幸せな時間を過ごす参考になれば嬉しいです。

 

 

 

 

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