子猫のこんな症状はもしかして病気?【離乳前後期】

呼吸が荒い

赤ちゃんねこは、おとなの猫に比べて呼吸が速いものですが、呼吸が荒くなるのは、何らかの病気が原因で体調が悪くなっているからなのです。

考えられる病気

✔発熱
✔肺炎
✔気管支炎
✔横隔膜ヘルニア
✔呼吸器病群
✔先天性心疾患
✔膿胸 など

症状の特徴

速くて浅い呼吸で、おなかを大きくへこませて、懸命に呼吸をしようとします。

横隔膜ヘルニアでは、体を動かすと呼吸が荒くなります。

肺炎や気管支炎などが原因の場合、「ゼーゼー」と苦しそうに息をします。

治療法

まずは呼吸の仕方を観察します。

突然「ハーハー」と呼吸をするようになったら、熱がないか、痛がるところはないか、体を動かすと呼吸が荒くなるかどうか、様子をみてください。

熱っぽいようでしたら、体温を測ってみましょう。

また、室温が高すぎるときや、熱射病になりかかっているときも、呼吸が荒くなりますので、室温の調整もするようにしましょう。

呼吸の様子が苦しそうな場合、気管支炎や肺炎なども考えられます。

場合によっては酸素吸入などの緊急処置をほどこすこともあります。

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気管支炎は生活習慣を見直し、ほこりやダニをためないよう清潔な環境を作ってほしいにゃ

なお、何らかの衝撃を受けた赤ちゃんねこは、交通事故などにあったときにみられる、横隔膜ヘルニアにかかっていることもあります。

横隔膜が破れて、腸などが心臓や肺の方へ入り込んだため、呼吸がしにくくなるのです

心たりがあったら、すぐに病院で治療を受けましょう。

胸腔の中にウミがたまる膿胸が原因で、呼吸が荒くなることもあります。

このように、呼吸が荒いという症状には様々な原因があります。

どんな病気が原因なのか、わかりにくい症状ですので、獣医師に相談してみるといいでしょう。

大きな病気にならないウチに、早期治療が肝心です。

先天的な心疾患が原因の場合もあります。運動時に呼吸困難になり、動きたがらなくあります。
この場合、歯肉や舌の色が赤紫色をしていることもがあります。口の中を観察し、疑わしいようであれば、一度獣医師に相談してみましょう。

子猫が母乳を飲まない

生まれたばかりの赤ちゃん猫が母乳を飲まないのは、母乳が飲めない環境に置かれているのか、精神的、肉体的にどこか異常が起きているメッセージです。

考えられる病気

✔ママ猫の問題
✔生活環境の問題
✔先天的な病気 など

症状の特徴

赤ちゃん猫が母乳をの飲まないのは、赤ちゃん猫に何らかの異常があるだけではなく、ママ猫や兄弟姉妹ねこなどが原因の場合もあります。

初乳は(生まれて初めてのむ母乳)、免疫力つく赤ちゃんにとって大切な乳です。

十分に観察し、早く原因を取り除いてあげましょう。

治療法

赤ちゃん猫は、産まれて一週間目までは2~3時間おきに、2~3週間目までは3~5時間おきに母乳を飲みます。

初乳を飲むことで、病気に対する免疫力がつくのです。

しかし、ママ猫の母乳が出にくいこともあります。

出産したことで体力を消耗していることも考えられますので、ママ猫の栄養を考えて、フードの量や回数を増やしてあげましょう。

そして、カルシウム不足を補うために、ペット用のミルクやチーズなどの乳製品、煮干しなどの小魚類を多く与えてみましょう。

それでも母乳がでなかったら、飼い主が赤ちゃん猫に人工乳を与えるようにしましょう。

市販されている猫用の人工乳を、人肌程度に温めて飲ませてみてください。

母乳から人工乳に替えるとき、赤ちゃんねこが下痢をすることもあります。

様子をみて、症状がひどい場合は、獣医師に相談しましょう。

ママ猫の中には、まったく母乳を与える気がない猫もいます。

この場合も、飼い主が赤ちゃん猫の世話をしなければなりません。

あるいは、赤ちゃんねこが未熟児で生まれたため、母乳を吸う力がないこともあります。

赤ちゃん猫にミルクを飲ませるために、スプーンやスポイトなどを使って介助してあげましょう。

兄弟姉妹猫が多いため、乳首にありつけないこともあります。

猫の様子をみて、母乳を飲ませるために手助けをしてあげてください。

人工保育をする場合、赤ちゃん猫の保温に気をつけましょう。ミルクの濃さは、書かれている通りの分量で与えましょう。栄養を考え、濃くしたりすると、かえって下痢になったりし逆効果です。

まとめ

今回は子猫の離乳前後に多い、病気かもしれない症状をまとめました。

どの症状も一見大したことなさそうですが、体力も免疫力もない子猫には致命傷になる恐れがあります。

ちょっとでもいつもと違う症状がでた場合は、すぐに獣医師にかかりましょう。

この記事に書かれている症状から考えられる病名は、あくまでも“考えられる”程度ですので、自己判断せず正しい判断は獣医師仰ぎましょう。

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