子猫の人工哺育の場合、やはり母猫には勝てずになかなか育ちにくいと言われていますが、管理人は生後2日?ぐらいの猫を、成猫に育てあげた経験があります。
そのときは病気や異変もなくすくすくと育ってくれましたが、基本的に子猫は体力がなく、初乳を飲んでいない子猫は免疫力も弱いため、少しでも異変を感じたらすぐに対応した方がいいでしょう。
今回は子猫の離乳前後期に多い、症状から考えられる病名・症状・治療法をまとめました。
子猫が吐く・下痢をする
子猫が吐いたり下痢をするのは、とくに離乳期に多く見られます。
親ねこが食べている、おとな用のフードを食べることによって消化不良を起こすこともあります。
考えられる病気
✔寄生虫症
✔細菌感染症
✔猫ウイルス感染症
✔フードによる消化不良 など
症状の特徴
何らかの病気やフードが原因で、腹部がはってきて食欲がなくなります。
当然下痢をして脱水が起こりますと、体温も低下して死に至ることもあります。
治療法
母乳や人工乳から離乳食に替えた子猫が吐いたり下痢をするときは、
✔まずは母乳に戻してみましょう。
✔体温が低下していたら、カラダを温めてあげましょう。
✔食欲がある場合は少しづつ離乳食を与えてみてください。
子猫は、おとなの猫に比べて、消化吸収能力が未発達ですので、食生活に注意すれば予防できます。
いつもと変わらないフードを与えているのに、こうした症状が出る場合、いつ、何を、何回ぐらい吐いたり下痢したのか、思い出しましょう。
もしも一度だけならば、しばらく様子をみて、元気そうだったら問題ありません。
しかし血液や粘液などが混ざっていたら心配です。
その場合はすぐに病院へ連れて行きましょう。人らかの病気が原因かもしれません。
猫ウイルス感染症が原因で嘔吐や下痢になることもあります。
また、吐いたものの中に回虫などの寄生虫が混ざっていることもあります。
また、離乳時期の子猫の場合、離乳がうまくいかなかったり、急におとな用のフードを与えることなどによって、嘔吐や下痢をすることがあります。
こういった離乳食がいいです↓
母乳や人工乳から離乳食に替える場合も、猫の様子をみながら、少しづつ与えることを心がけましょう。
また食生活も注意してください。母乳や人工乳の量、回数、時間などをきちんと決めてあげるといいでしょう。
子猫に熱がある
体を動かしていないのに、体が熱いと感じたり、食欲もなくぐったりしているとき、何らかの病気を疑いましょう。
考えられる病気
✔胃腸炎
✔猫ウイルス感染症
✔呼吸器の病気
✔肺炎
✔中毒症
✔日射病 など
症状の特徴
熱が高くなり、食欲が撃退し、ぐったりとしています。
場合によっては、咳やくしゃみ、下痢をともなうこともあります。
何らかの病気が考えられますので、様子をみて、すぐに病院につれていきましょう。
治療法
体を触ってみて、熱っぽいと感じたら、すぐに熱を測ってみましょう。
まず体温計の先にラップを巻き、ぬらしてから静かに肛門に少し入れてみましょう。
体温計の数値の動きが止まったところで、静かに抜いてあげます。
このとき、熱を測る人と猫を抱く人がいるといいでしょう。
胃腸炎が原因で、脱水症状になったり、熱がでることもあります。
すぐに病院へ連れていき、獣医師に診察してもらいましょう。
熱に加えて、くしゃみや鼻炎などの症状も現れていれば猫ウイルス感染症の可能性があります。
猫ウイルス性鼻気管炎や猫カリシウイルス感染症などを併発して、呼吸器の病気にかかることもあります。
猫ウイルスや寄生虫などが原因で、肺炎にかかっているかもしれません。
寄生虫は、種類によって駆虫剤の種類も違ってきますので、獣医師に検査してもらい、すぐに治療をはじめましょう。
ほとんどの時間を寝て過ごす赤ちゃんねこであっても、何らかの薬物や異物を口にすることで、中毒症状が現れることもあります。
発熱の他、嘔吐や下痢の症状も現れますので、猫の生活環境を見直してみましょう。
場合によっては手遅れになることもありますので、高熱が続くときは早く病院へ連れて行くことが大切です。
子猫の元気がない
ほとんどの時間を寝て過ごす赤ちゃんであっても、起きているときに元気がなかったら、病気にかかっている可能性があります。
考えられる病気
✔ストレス
✔猫ウイルス感染症
✔寄生虫症
✔外傷
✔ケガ
✔母乳が飲めない など
症状の特徴
病気が原因の他に、何らかの理由で寝ることができずストレスになったり、ママ猫の乳首が足りなくて母乳にありつけず、元気がなくなることもあります。
さらに食欲がなくなったり、うんちが緩くなるほどの症状が現れることがあります。
治療法
日頃の生活を振り返ってみましょう。
かわいいからといって、構いすぎてはいけませんか?
赤ちゃんねこは、乳を飲んでいるか、ママ猫に体を舐めてもらっているか、うんちやおしっこをしている以外、ほとんどの時間を眠って過ごします。
構いすぎたり、起こしたりすると、元気がなうなるだけではなく、食欲がなくなったり、うんちが緩くなるなど、ほかの症状も現れます。
また、ママ猫の母乳が出なかったり、ママ猫が授乳を嫌がることが原因で、元気がなくなることもあるので、注意してあげましょう。
ウイルスや寄生虫に感染されている場合、下痢や嘔吐、咳や鼻水などの症状も出ることがあります。
こうした症状がひどい場合、すぐに病院に照れて行き、治療をはじめてください。
ほかに、ケガや外傷などがあるために、元気がなくなることもあります。
猫は一回の出産で2~6匹の赤ちゃんを産みます。
兄弟姉妹が多いため、ママ猫の乳首が足りず、母乳が飲めないことが原因で元気がなくなることもあります。
授乳中はねこの様子をしっかり観察してあげましょう。
日頃の生活を見直してあげて、猫が過ごしやすい環境を作ってあげましょう。
そっとしておいてあげることも、優しさの1つなのです。
また赤ちゃんねこは、おとなの猫よりも環境の変化に敏感なので、ちょっとしたことで病気の症状が悪化することがあります。
注意しましょう。
子猫に鼻水が出る
鼻水が出るという症状は、猫ウイルス感染症が原因の場合がほとんどです。
ねこの様子をみながら、母乳や人工乳、離乳食などを調整して、慢性にならないように早期治療が大切です。
考えられる病気
✔猫ウイルス感染症
✔細菌の感染症
✔副鼻腔炎
✔アレルギー性鼻炎
症状の特徴
ネコウイルス感染症や細菌性の病気などが原因で、鼻水やくしゃみが出ます。
またアレルギーの症状として、季節の変わり目に鼻水や咳がでることもあります。
いずれの場合も、早めに獣医師に相談したほうがいいでしょう。
治療法
ネコウイルスや細菌に感染することが原因の場合もあります。
猫ウイルス感染症の場合、ワクチンによって予防できるものもありますので、予防接種を受けるようにしましょう。
また細菌による感染は、生活環境の改善などによって予防できますので、トイレをキレイにしたり、清潔な水を用意するなど、日頃から心がけるようにしましょう。
副鼻腔炎の場合、鼻水のほかに、食欲がなくなるほどの症状も現れます。
これらの場合も、獣医師に相談して、早期治療を始めるようにしましょう。
病気が改善されれば、食欲も戻ってきます。
季節の変わり目などに起こるものもありますが、ほこり、ダニ、花粉などによっても、アレルギー性鼻炎になることがあります。
現在では、アレルゲン検査を受けることによって、アレルゲンがわかるようになりました。
気にされる方は、一度受けてみましょう。
赤ちゃん猫の場合、病気のせいで、体力がかなり落ちることがあります。
放っておくと、別の病気えを併発することもありますので、体力の回復に務めるようにしましょう。
母乳や人工乳、離乳食などをきちんと与え、日頃からの健康管理も大切です。
また、真菌の一種が呼吸器に感染し、くしゃみや鼻水が認められる場合があります。鼻水を取って、感受性検査をすることもあります。
タール状のうんちが出る
健康であっても、うんちがゆるくなることはよくありますが、黒茶色のドロドロしたタール状のうんちが出るのは、健康不良のサインです。
考えられる病気
タール状のうんちが出るとき、何らかの病気が原因の場合があります。
猫ウイルス感染症や寄生虫症、胃腸炎や食中毒なども考えられます。
場合によっては、うんちに血が混ざることもあります。
症状の特徴
タール状のうんちが出るとき、何らかの病気が原因の場合があります。
猫ウイルス感染症や寄生虫症、胃腸炎や食中毒なども考えられます。
場合によっては、うんちのちが混ざることもあります。
治療法
猫ウイルス感染症の場合、猫汎白血球減少症が考えられます。
パルボウイルスが病原菌で、熱が出たり、嘔吐や下痢などの症状も現れます。
ママ猫から感染することもありますが、ワクチンで予防することができますので、忘れずに受けるようにしましょう。
皮膚感染や、寄生虫のいるものを朽ちにして感染することもあり、においのきついタール状のうんちや、血の混じったうんちが出るようになります。
駆除剤を与えれば、比較的かんたんに虫を退治することができます。
すぐに病院に連れていき、検査してもらいましょう。
胃腸炎の中には、胃や腸などの消化管の粘膜から出血することで、タール状のうんちが出ることもあります。
元になっている病気を治療することで症状はおさまりますので、すぐに病院に連れていきましょう。
また食中毒が原因で、下痢のうんちが出るようになり、タール状のうんちがみれらることもあります。
日頃の食生活を見直すと同時に、中毒を起こすようなものを口にしなかったかどうか、確認しましょう。
また、洗剤やペンキあど、家庭にある化学薬品などは、猫の手の届かないところに置くようにしましょう。
しかし放っておくと、脱水症状を起こして手遅れになることもあります。
いつもとは違ううんちをしていたら、すぐに獣医師に相談してみましょう。
病気の早期発見につながります。
うんちは健康のバロメーターです。健康なうんちをよく観察し、いいうんちをしているときのフードはしばらく替えないことです。
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