元野良猫出身だったり、シニアになってくるととてもよく聞く口内炎。
多くの猫が口内炎に悩まされており、とてもしつこく長引く上に、口が痛くて猫の食欲が減ってしまい体重減少を心配する飼い主も多いと思います。
猫の口内炎は人の口にできる口内炎のように短期間で治癒する口内炎ではなく、炎症の範囲や程度がひどく強い痛みを伴い、ほとんどの場合、生涯付き合っていく慢性疾患です。
今回は「愛猫が口内炎になったかも?」と症状を疑っている方には、症状や原因、病院での治療内容をお伝えしていきます。
すでに口内炎ができていて、なかなか症状がよくならずに家庭でできることを探している飼い主さんには、家庭での緩和方法や、口コミから本当に効果のあるサプリメントのご紹介をしていきます。
猫の口内炎とは
猫の口内炎とは歯茎・舌・口腔などが炎症を起こす病気で、頬の内側や舌の裏側などによく起こり、腫れやただれ、潰瘍などの症状がみられます。
画像引用元:http://www.pati-clinic.com/
歯茎に炎症を起こしている歯肉炎も、口内炎の一種です。
高齢猫や病気で、体の弱った猫に特によく見られます。
猫の口内炎は治りにくく、放置したままでいると次第に口の中の痛みが増し食欲があっても満足に食べることができない状態になります。
そのために体力が消耗し貧血や脱水などの症状が現れます。
炎症を起こした部分に細菌が侵入して、さらに別の病気を併発することもあります。
人間の口内炎は栄養や休養を十分にとれば治りますが、猫の口内炎は治りにくく再発しやすいうえ痛みも伴うので人間よりも深刻です。
口内炎の症状がでたら早めの受診と対策、その後の予防やケアが大切になります。
口内炎の症状
口内炎の症状は、だいたいこのような症状が見られます。
- 赤い腫れ、ただれ、潰瘍が見られる
- 口の中が白っぽいもので覆われることもある
- 急性時には炎症部分から出血しやすくなる
- よだれを垂らし口臭が強くなる
症状が出始めると普段の行動にも変化が現れます。
以下の行動が続くと、痩せて体が弱り脱水を起こすこともあるので、様子がおかしいなと感じたら口の中を確認するなどの注意が必要です。
行動の変化
・痛みがひどいために物を食べようとしなくなる
・食欲があるようでもちょっと食べてすぐにやめる
・元気がなくなり口の周りや頬に触られるの嫌がる
口内炎になる5つの原因
いろいろな理由が考えられますが、別の病気が原因となっていることも多いと言われています。
病気
猫エイズやネコ白血病ウイルス感染症、猫ウイルス性鼻気管炎などの感染症にかかると、猫の免疫が下がるため、細菌や真菌に感染して口内炎になりやすくなります。
糖尿病や腎臓の病気などでもやはり免疫が低下して口内炎になります。
歯垢・歯石
歯垢や歯石がたまると口内炎になりやすいです。
口の中の異物・口内への刺激
口の中に魚の骨が刺さったり、体についた洗剤や薬剤などを舐めたために口の中が強い刺激を受けて口内炎になることがあります。
栄養不足
食物中のビタミンAが不足すると口の中の粘膜が乾燥して口内炎になります。
原因不明
特に原因らしいものがないのに口内炎になることもあります。
炎症部分に免疫細胞が見つかり、カリシウイルスが関係しているとも考えられています。
口内炎の治療法
2つの治療法からみていきましょう。
内科的治療
一時的に症状の改善が見られますが、完治はしません。
投薬を止めると数日ないし数週間~数ヶ月で再び悪化することがあります。
また、次第に治療に対する効果がなくなることが多いです。外科的治療後の内科療法は有効とされています。
抗菌薬、ステロイド、インターフェロン、ラクトフェリン、シクロスポリン、消炎鎮痛剤などのお薬を組み合わせて使います。歯肉口内炎に最も効果が見られるのはステロイドです。
また、歯石除去(抜歯はしない)、歯磨きなどの口腔内清掃もあります(ただ、猫ちゃんは小さい頃から習慣づけていないと、お家での歯磨きは難しい場合が多いです。痛い場合なら尚更です。歯石除去で口腔内を清掃しても、家でのケアができず再び元通りになってしまいます)。
外科的治療
歯肉口内炎の治療で完治や改善の認められる最も効果的な治療法とされています。ただし、術後改善までに数ヶ月~数年と時間がかかることもあります。
全顎抜歯(全ての歯を抜く)、全臼歯抜歯(奥歯を全部抜く)があります。
治療効果の目安は全顎抜歯が約90~95%、全臼歯抜歯が約60%とされています。
全顎抜歯は下顎犬歯を抜くときに顎骨の骨折を起こすこともあるので、実際の手術法については慎重に検討することが必要です。
手術後は、内科療法を行いますが、経過が良い場合は必要なくなることもあります。(引用元:小笠原動物病院)
自宅での予防や緩和ケア
口内炎の原因には、病気以外にも歯周病や栄養不足、原因不明のものまで様々な理由が考えられます。
特に高齢猫や体の弱い猫がなりやすいため、口内炎の元となっている根本治療や、歯周病対策、栄養不足にならないような食事の見直しを基本に、サプリメントなどでさらに予防・ケアしていくようにしていきましょう。
はちみつ
軽度の口内炎には、抗菌作用のあるはちみつやより殺菌パワーのあるはちみつを少量摂取することで症状改善のサポートが期待できます。
はちみつには沢山の栄養素が含まれていてスーパーフードとも言われています。
口内炎に効果的なビタミンB2も多く含んでいるので、薬に少しつけたり、ペロッと舐めさせるだけでも良いでしょう。
はちみつは加熱してないので稀に、ボツリヌス菌が混入していることがあるので、仔猫は避けるようにしましょう。
マヌカハニー
マヌカハニーとは、ニュージーランドにのみに生息するマヌカの木から採取されるはちみつのことを言います。
マヌカハニーは、一般的なはちみつには無い特別な殺菌や抗菌効果があることで知られていて、人間の口内炎にも効果があるとされています。
普通のはちみつよりもお高めですが、その分効果も期待できます。
口腔内を清潔にする
歯ブラシは口内炎にならないよう、予防の意味でも大切ですが、口内炎になってしまった猫には、口を触られるのを猫は嫌がりますので、歯ブラシはまずできないでしょう。
炎症を起こしているところを歯ブラシで当てられるなんて、想像しただけでも痛くなりますよね(;・∀・)
そこで紹介したいのが、ネットで“猫の口内炎に効く”と噂になっている、きえ~るという商品です。
以下で紹介しているので参考にしてみてください。
サプリメントをとる
口内環境を整え、腸内環境を改善し免疫力を高めることで口内炎の症状が改善することがほとんどなので、悩んでいる飼い主さんは一度試してみるといいです。
サプリを購入する前に知っておきたいのは、口内炎の緩和ケアで大事なのは、とにかく免疫力を高めることです。
免疫力が高まれば、痛みも取れ徐々に食欲が出てきて、その結果体重も増量しますので、以下の2つの効果があるサプリを摂ることをおすすめします。
- 口内炎に善玉菌を増やすこと
- 乳酸菌と酵素で腸内環境を改善し免疫力を高める
この記事で紹介するサプリは、この2つにアプローチしたサプリを、厳選してご紹介していきます。
免疫力を高める粉末サプリメント プロキュア
商品詳細
原材料 | 植物発酵素、脱脂米ぬか、小麦ふすま 糖蜜、乳酸菌などの有効微生物 |
価格 | お試し:500円 一般:3880円 |
内容量 | お試し:15g 一般:30g |
商品情報
我が家でも実際に与えているサプリです。
うちの子は歯周病ではありませんが、うんちのニオイ軽減、便秘解消、免疫力アップさせて病気予防のつもりで与えています。
うんちのニオイはかなり効果があり、胃腸の弱い愛猫が快便になりました。
口内炎の症状はないのでわかりませんが、腸内環境改善=免疫力アップには効果を感じるサプリメントです。
まずはお試しで500円から試せるのも◎
以下で紹介する2種は、口腔内に善玉菌を増やしてくれるサプリメントです。
デンタルバイオ
原材料 | 口腔内善玉菌(Streptococcus salivarius K12)粉末、ラクトフェリン、エフメルトF1(崩壊剤)、酵母エキス、チキンフレーバー、イソマルトオリゴ糖、ステアリン酸Ca、CMC-Ca、二酸化ケイ素 |
内容量 | 100粒(10粒×10シート) |
原産国 | 日本 |
商品詳細
歯石がたまっている猫に、動物病院でも処方されるサプリメント。
Amazonの口腔内サプリメントの中で、一番売れている商品です。
口腔内には善玉菌が必要不可欠なので、このサプリで善玉菌を増やしつつ、他のもので乳酸菌と酵素をとって免疫力を高めるのが良いでしょう。
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プロバイオデンタル
原材料 | イソマルトオリゴ糖、エリストール、乳酸菌、甘味料(ステビア摘出物) |
成分表 | 粗たん白質 1.4%以上、粗脂肪0.2%以上、粗繊維0.1%以下、粗灰分0.3%以下、水分4.7%以下、可溶無窒素物93.4%以下 |
内容量 | 14g |
商品詳細
口腔善玉菌の力を高める複合乳酸菌生成物質を新配合。
こちらのタイプは粉末なので、錠剤が苦手な愛猫や、クラッシャーで砕くのが面倒な飼い主におすすめです。
ご購入はこちら
免疫力を高める「きえーる」
原材料・成分 | バイオエキス(酵素)培養有用微生物群(乳酸菌群、酵母菌群、光合成細菌群発酵系の糸状菌群、グラム陽性の放線菌群) |
内容量 | 280ml |
原産国 | 日本 |
商品紹介
もともとは消臭スプレーのようですが、天然由来成分のため飲んでも問題ありません。
口内炎や歯肉炎のために開発されたものではありませんが、口コミをみるとたしかに口内炎や歯肉炎に効いている猫たちがいうようです。
おそらく酵素と乳酸菌が、口内炎の改善に役立っているのでは?と思います。
以下引用
アンモニアから腐敗の臭いを元から消臭。
乳酸菌や酵母菌などの有用微生物群を特殊な方法で発酵培養し、バイオエキス(酵素)を生産させたものです。
有害菌は減らし有用菌の増殖を促進する抗菌活性力に優れております。
この酵素がゆっくり蒸発、悪臭と有害菌に反応・分解消臭します。
物本来の匂いや科学的に合成された匂いには反応せず有機物が酸化、腐敗して発生する悪臭にのみ反応する性質があります。
口コミをみたところ、もちろん効果のなかった子もいるようなので、まずはお試し程度に試してみてはどうでしょうか。
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まとめ
猫の口内炎についてまとめると
- 猫の口内炎は慢性的なもので、歯を完全に抜かない限り完治はしない
- 人間の口内炎とは違い、激痛で食欲撃退し衰弱してしまうこともある
- 自宅での緩和ケアが大切
- 口腔内の善玉菌を増やすサプリと、腸内環境を改善し免疫力を高めるサプリを摂る
でした。