お値段も手頃、見た目や仕草も愛らしく、よくなついて一緒に遊んだり頬ずりしたりできるハムスター。
最近はたくさんの種類が増えて、ますますペット初心者から上級者までをとりこにしています。
その中でもゴールデンハムスターは、堂々とした体躯で広く親しまれている種類。
まるいお耳、つぶらな瞳、むくむくした体に小さな手足、よく動く鼻とおひげ、小さなしっぽ…見れば見る程魅力たっぷり。
でも、あなたはゴールデンハムスターの事を、子ども向けの単純な生き物だと思っていませんか?
実は、ゴールデンハムスターは、ハムスターの中で人間に最も古くから飼育されていた種類。
人間との付き合いも古く、それだけに奥深い色々な表情を見せてくれます。
私は3匹のゴールデンハムスターを飼っていますが、小さいのに3匹ともなかなかの個性派です。
もう一度、ゴールデンハムスターの事をよく知って、魅力や飼い方をおさらいしてみましょう。
あなたも明日からでもゴールデンハムスターと生活がしてみたくなってしまうかも。
ゴールデンハムスターの飼い方
ゴールデンハムスターは、性質をよく知っていればとても飼いやすい動物です。
臭いがあると思っている人もいるかもしれませんが、消臭タイプのフードを与えて1日1回ケージの掃除を行いましょう。
それでもだめそうなら、消臭スプレーを使用するといいです。
ちなみに私が使用しているペットにも安全なおすすめの消臭スプレーはこちら
ケージを置くスペースも小さくて済みますし、鳴き声もないし運動させる時間も1日20~30分ほど。
その時に目を離さなければ家具を傷める事もありませんから、ペット禁止の賃貸物件でも飼う事ができます。
ハムスターのごはんは1日決まった時間に1回
給水ボトルの水も、毎日新鮮なものに交換します。
ハムスターは夜行性の動物ですので、夕方頃から活発に活動をし始めます。
ごはん、運動、ケージの掃除は夕方以降の時間帯にするのがよいでしょう。
ハムスター専用フードはハムスターに必要な栄養素が全て入っていますが、雑食のハムスターは野菜や果物、ミルワーム、ナッツ類も大好きです。
基本はハムスターフードをしっかりあげ、たまにおやつ程度に野菜、果物、ナッツをあげるのが良いでしょう。こんなのが販売されています↓
ゴールデンハムスターはきれい好き
ゴールデンハムスターはとてもキレイ好きで、ハムスターの種類の中でも最もトイレをきちんと使える性質があります。
家におむかえしたらまず、見ていればケージの四隅のどこか(たいていは寝床から一番遠く)におしっこをします。↓のようなのがあると便利です。
私の3匹のハムスターは、全員きっちりトイレを守ってくれるようになりました。
特に何も教えていませんから、あちこちにおしっこしてしまう性質のペットよりもとても楽だと言えます。
ゴールデンハムスター 巣箱の作り方
ペットショップに行くと、初めてゴールデンハムスターを飼う人の為の飼育キットのセットが用意されている場合もあります。
基本はそこでセットになっているもので大丈夫でしょうが、ひとつひとつ飼い主が悩んで選ぶものにも愛着がわきます。
ゴールデンハムスターが家に来るまでに必要最低限そろえておきたいものは、ケージ、食器、給水ボトル、巣箱、トイレ、回し車、床材、専用フードです。
ケージは大きめのものを。ゴールデンハムスターはハムスターの中でも大柄な種類なので、ゴールデンハムスターのサイズに合ったケージを選んでやる事が大切です。
水槽でも大丈夫ですが、高さが十分にあると思っても色んなものをよじ登ったりしてビックリするような脱走をする事がたまにあるので、きちんと出られない工夫をしたほうがよいでしょう。
うちではケージの出入り口がたまたま開いていて脱走してしまい、押し入れの奥から発見した時には押し入れの床に敷いてあった新聞を使って立派な巣を作っていました。
床材は、ワラや干し草、おがくずなどです。これも、ペットショップにハムスターの床材として専用のものが売っています。
ゴールデンハムスターが噛む理由とそうさせないためには?
ゴールデンハムスターは本来、ハムスターの中でも一番気性が穏やかでとても人に慣れるのが早い種類です。
ゴールデンハムスターとの関係が良好で、フードや生活の場に問題がない場合は絶対に噛んだり攻撃してきたりはしません。
もしあなたのゴールデンハムスターに噛み癖があるとしたら、そこにはなにかを見直さなければいけないメッセージが込められているかもしれません。
睡眠を邪魔していないか?
子どもの頃にゴールデンハムスターを飼っていた時、ゴールデンハムスターの行動時間の事も考えず、一緒に遊びたいという為だけにケージに手を突っ込み、寝ているゴールデンハムスターを起こして遊ぼうとしたら噛まれて血が出ました。
これはグッスリ寝ているハムスターを無理矢理起こした子どもの頃の私が悪く、夜間帯に遊んだりケージに手を入れて触ろうとしても、噛まれる事はありませんでした。
びっくりしたり、怯えさせていないか
他にも大きな物音を出したり、怯えさせたり、慣れないうちからケージに手を突っ込んで色々すると怖がって手を噛む事があります。
慣れないうちは、無理に起こしたり不意に体をつかんだりしてはいけません。優しく声をかけて、目を見てから優しく体をさわりましょう。
なにかの要求をしている
ゴールデンハムスターはとても賢い生き物です。
「この飼い主は噛めば言う事を聞くな」と理解すると、何か飼い主に伝えたいと思う度に噛むようになります。
この場合の噛みつきは、抱っこからおろしてほしい、もっと別のエサがほしい、お腹すいた、等の意思表示で、こうなると飼い主はゴールデンハムスターにコントロールされている状態に陥ります。
要求噛みの対処法としては…
このタイプの噛み癖を直す方法としては、「噛まれても動じない」という事が大事です。噛んだとしてもあまり痛みのない甘噛みである事が多いので、噛まれてもすぐ言う事を聞かないようにしましょう。
ゴールデンハムスターが何かを要求してきても、我慢する事を覚えさせると徐々に噛むことはなくなってきます。
「噛んでも思い通りにならない」と学習させるには根気がいりますが、成功したら信頼関係も結ばれますし、いっそうの愛着がわきますよ。
ゴールデンハムスターの体重ってどのぐらい?
オスは85~130グラム、メスは95~150グラムが平均です。ゴールデンハムスターはオスよりもメスの方が大柄で、活発な性格をしています。
運動不足にさせていたり、脂質の高い、ナッツ類や種類のおやつをあげすぎると肥満気味になります。
上から見た姿がまんまるだったり、皮が妙にたるんでいたりしたら要注意です。ナッツや種類のおやつはカットして、野菜と専用フード中心の食事に切り替えましょう。
部屋で遊ばせてあげる時間も長めにしたり、回し車を設置して、たくさん運動させてあげましょう。
ゴールデンハムスターの値段は?
ゴールデンハムスターの値段は、平均すると1000~3000円くらいです。
ペットショップやホームセンター等、どこでも見かけますがあまり高額なものや激安になっているものは、販売者からきちんとその理由を聞いて、納得した形で譲ってもらうようにしましょう。
ゴールデンハムスターの値段は子どものお小遣いで飼えるほどの手頃なもので、飼育セットのほうがよっぽど高い…なんて事もよくあります。
ゴールデンハムスターの種類
ゴールデンハムスターのふるさとは、シリアのアレッポ。乾燥地帯で、地面に巣穴を掘って暮らしています。
一番見かける、茶色がベースで腹側が白、背に黒に近い暗い色の毛があるのはノーマルタイプ。
ノーマルタイプのゴールデンハムスター
キンクマハムスター
キンクマ長毛タイプ
ホワイト・ブラックハムスター
他にもホワイトと言われる真っ白のもの、ブラックと呼ばれる真っ黒の毛のものもいます。
ダルメシアン柄のゴールデンハムスター
黒と白のブチ柄のゴールデンハムスターは、ノーマルカラーのゴールデンハムスターを見慣れているとまるで別の種類のハムスターのようにも見えますが、れっきとしたゴールデンハムスターです。
豊富なカラーバリエーションも、ゴールデンハムスターの魅力のひとつと言えます。
ゴールデンハムスター 繁殖方法って?
ゴールデンハムスターは生後2ヶ月で大人になり、生殖行動が可能になります。
ねずみ算、という言葉もありますが、ゴールデンハムスターの繁殖力は本来とても高いもの。
もしあなたがゴールデンハムスターの繁殖を考えているのだったら、まずは生殖適齢期のオスとメスをそれぞれ別のケージに入れて用意し、隣り合わせに置いてお見合いをさせる事から始めます。
ケージ越しにケンカしないようだったら、頃合いを見てメスのケージにオスを入れてみます。
そのまま無事交尾をしたら、またオスを自分のケージに戻します。
うまくいっていたら10日ほどでメスのお腹がふくらみ、体重が増えだします。妊娠してから出産までは、約2週間ほどかかります。
ハムスター繁殖時の注意点
ゴールデンハムスターは1回の出産で10匹前後の赤ちゃんを生み、そのゴールデンハムスター全てをもし飼うなら、その子どもの数だけのケージが必要です。
ゴールデンハムスターはナワバリ意識の強い動物ですので、2匹一緒のケージでは飼えません。
責任もって生まれた子ども全てを育てる覚悟があるか、もう貰い手の里親が決定している状態でのみ繁殖をしてください。
どんなに小さくても命はおもちゃではありませんから、興味本位だけではなく、愛を責任を持って生涯面倒を見られる環境を作ってから繁殖にのぞんでくださいね。
ハムスター妊娠後の注意点
妊娠、出産、子育ての間はできるだけ静かな環境にケージを置き、掃除も控えて絶対にメスを刺激しないでください。
出産を終えても、しばらくケージを覗き込んで赤ちゃんを見るのは我慢。
母ハムスターはとてもストレスに敏感で、気がたっています。
うるさかったり、しょっちゅう覗き込むと母ハムスターはストレスから子殺しをして子どもを食べてしまいます。
かわいい赤ちゃんに触りたい気持ちはぐっとこらえ、乳離れするまで必要最低限の掃除をするだけで絶対に赤ちゃんに触ったりしないようにしましょう。
そして生まれてひと月したら親子を別ケージに。2ヶ月したら、子ハムスター同士も1匹ずつのケージに分けます。
このケージ分けが遅れると、子ども同士でまた繁殖してしまいますので、気をつけて下さい。
まとめ
かわいくてかしこくて世話のしやすいゴールデンハムスター、魅力はおわかりいただけたでしょうか。
ゴールデンハムスターの魅力はなんと言っても、なついてくれて毎日遊べるかわいい相棒になってくれること。
一緒にすごせばすごすほど、ゴールデンハムスターと気持ちが通じ合うようになるので、たくさん可愛がってあげて、仲良しになってください。
毎日のこまめな掃除、健康チェックは慣れるまでは大変かもしれませんが、手をかければかけるほどあなたの事を大好きになってくれます。
愛情をたっぷり注いで、しっかり信頼関係を築いてくださいね。