愛犬のフードの食いつきがあまりよくない、年齢の変化、体質や体型の変化などドッグフードを変えようかな…変えた方がいいかなと飼い主さんが考えるタイミングがいくつかあると思います。
今回はドッグフードを変えようかなと思ったときに、気をつけるポイントや切り替え方法などをご紹介します。
愛犬に負担なく上手に切り替えが出来て、食事を楽しんでもらいたいですね。
ドッグフードを変えるタイミング
ライフステージが変わるとき
子犬、成犬、シニア犬と大きく3つのライフステージがあります。
それぞれに必要な栄養素とバランスがあるため、次のステージに移行する時にはその時期に合わせたフードに変更する必要があります。
そのタイミングで変えないとカロリーを摂り過ぎて肥満になってしまったり、逆に必要な栄養が摂取できず健康被害を及ぼしてしまいます。
常に年齢に合ったフードを食べさせてあげましょう。
また、妊娠したり授乳中はたくさんのエネルギーが必要になるので、「妊娠・授乳期用」「母犬用」などのフードに切り替えましょう。
体調不良や病気のとき
皮膚や胃腸の不調、病気の場合に栄養的なサポートが必要になります。
診断や獣医さんとの相談の結果、フードを変更した方がいいという場合。療養食や獣医さんのおすすめのフードに切り替えることで治ったり症状が軽減されます。
太り気味、肥満の場合
普段食べているフードの量を減らすのではなく、栄養バランスがとれていて、なおかつカロリーの低い「ダイエット用」フードを継続的に摂取することで負担なく健康的に肥満を解消していきます。
品質の悪いフード、アレルギーの可能性があるとき
品質のよくないフードで下痢や軟便、腹痛などの症状がみられたり、被毛に艶がなくなるなど毛質が悪くなることがあります。
また、フードの中にアレルギーの可能性があると獣医さんからフードの変更を提案されることも。
一気にドッグフードを変えるリスク
ドッグフードを新しいものに急に切り変えると、胃腸に負担がかかりやすく、下痢や軟便、嘔吐、食欲低下などの症状を引き起こす可能性があります。
特に食べ慣れていない食材が含まれていることもあるので、胃腸トラブルや消化系の不調を避けるためにフードは徐々に行うことが大切です。
目に見える変化がなかったとしても、食材や栄養バランスが異なるものを食べることになるので体内で何らかの影響が出ていることは確かです。
新しいフードへの切り替え方
新しいフードに切り替えるときは7~10日を目安にしましょう。
おなかが弱かったり、アレルギーの心配がある場合はもっと長い期間をとって切り替えましょう。
これまでのフードに新しいフードを少ない割合から混ぜていきます。
初日は、これまでのフード9割くらいの中に新しいフード1割を混ぜます。
2日目は、これまでのフード8割の中に新しいフードを2割。3日目は新しいフードを3割…というように毎日約1割ずつ新しいフードの量を増やし、いままでのフードを減らしていきます。
病気などで獣医さんに特定の療法食を勧められたときは、獣医さんの指導のもとフードの切り替えをしてください。
※ドライフードからウェットフードに切り替える場合、ウェットの方が水分量が多いため、かさが増えることになります。愛犬の胃袋の大きさが変わらずフードの量が増えると胃腸に負担がかかることがあります。切り替え期間は、メーカー推奨量よりも今まで食べていたフードの見た目と同じくらいの量を与えるとスムーズに切り替えることができるかもしれません。
愛犬に適したフードを
数多くの種類のドッグフードが販売されている現代で、愛犬に合ったフードを見つけるのはなかなか難しいですね。
新しいフードを購入する時には一番小さいサイズがおすすめです。大きいサイズを買ってしまい、愛犬に合わないフードだともったいないですよね。
まずは体に合うフードかどうかサンプルや小さいサイズから試してみましょう。
出来るだけ愛犬にベストなフードを見つけてあげるためにも、フードの切り替えはしっかりと移行期間を設けて体の負担がかからないようにしてあげましょう。
このときはいつも以上に愛犬の様子、便の様子をチェックしてあげてください。
下痢や軟便が続くようであれば無理に新しいフードにせず、受診しましょう。また血便や水下痢、元気消失などのひどい症状が出た場合はすぐに病院へ。
愛犬の健康と美味しい食事が楽しめるように、フードの切り替えはゆっくりと慎重におこないたいですね。
肥満原因が病気の可能性も。一度診察をしてもらってから、フードの変更を考えていることを獣医さんに相談するといいね。