日中が暑くなってきたな~と感じたら、うさぎの飼い主さん、早めに熱中症対策をしましょう。
うさぎが熱中症にかかってしまうと、とても早く死に至ってしまうほど危険なのです。
万全に対策して、暑い夏も快適に過ごせるようにしてあげたいですね。
今回は、うさぎの熱中症についてご紹介します。
うさぎの体温調整
人間は暑くなると汗をかき、犬はハアハアと舌をだして「パンティング」という呼吸様式で熱を逃し、猫は肉球で発汗し体温調節をしています。
しかし、うさぎはパンティングもせず、肉球もありません。
実は耳から熱を放っているのです。
しかし、うさぎの耳は血管が見えるほど薄かったり、小さな耳の種類のうさぎもいますし、体温調整が非常に難しい動物といえます。
そのため、身体に熱がこもると熱中症になる可能性もとても高くなってしまうのです。
うさぎに最適な温度湿度
野生のうさぎは、暑くなると自分で涼しい場所を探して過ごします。
本来は土の中で過ごす動物なので、穴を掘って太陽を避けることもできます。
しかし、飼われているペットは決められたスペースの中で暮らしているため、飼い主さんが心地よい環境を作ってあげなければなりません。
うさぎにとって最適だといわれている温度は16~24℃、湿度30~50%といわれています。
夏は室内の温度が26℃を超えると、うさぎは苦しくなるようです。
同じ温度でも夏と冬とでは体感が違うので気を付けて下さい。
熱中症の症状
以下のような症状が熱中症の時に出るといわれています。
- 呼吸が荒い
- 食欲がない
- ぐったりする
- 大量によだれを垂らす
- よだれで顔がビチャビチャに濡れる
- 耳が赤くなる
- 耳が熱い
- 皮膚、粘膜が青紫色になる
- ふらつく
- 起立不能
- 意識障害
熱中症になってしまったら…
意識があり、うさぎが水を飲めそうなら飲ませて、水で濡らしてしっかりと絞ったタオルで全身を包みます。
体温を徐々に下げていく方法です。急激に下げてしまうとはとても危険な行為です。
氷や、冷たすぎる水は使うのをやめましょう。
同時に、動物病院に連絡をとりましょう。
症状と、今している処置を伝えて、獣医さんからの指示をもらい、病院へ行きましょう。
うさぎの熱中症は、気が付いたら重症化していることも多いようです。
命にかかわるので、飼い主さんの安易な判断は危険です。
症状が出てから一気に悪化することもあるので、早急に獣医さんに診てもらいましょう。
熱中症の予防・対策
熱中症にかからないように、暑くなる5月頃から対策しておく必要があります。
朝晩が涼しくても、日中に一気に温度が高くなる日などは特に気を付けましょう。
室温、湿度
エアコンを使用して、一定の温度湿度にしてあげると快適に過ごせます。
25℃以上にならないようにしておきましょう。湿度も40~50%にしましょう。
一目で飼い主さんが温度湿度が分かるように、温度湿度計を置いておくのもいいですね。
ケージの場所
直射日光が入ったり、気温が上がりやすい窓際は避けましょう。
また、エアコンの風が直接当たる場所もやめましょう。
新鮮な水
常に新鮮な水がたくさん飲めるようにしておきましょう。脱水症状防止にもなります。
暑い時期は水も雑菌が繁殖しやすくなるので、頻繁に取り替えてあげるといいですね。
暑さ対策グッズ
うさぎの暑さ対策グッズもエアコンと一緒に利用するといいですね。
万が一の停電の場合などを考えると、エアコン以外の電気を使わない暑さ対策グッズがあると安心です。
マルカン うさちゃんのクールひんやりアルミボード うさぎ用 RH-582
暑さをやわらげ、うさぎにやさしいひんやりアルミ製のボードです。
冷却効果と放熱効果の高いエアースルー構造になっています。
水も電気も使わないので、安全で経済的。
アルミ表面は、汚れの付きにくいアルマイト加工で、お手入れが簡単で清潔です。すべり止めパッド付き。
- 本体サイズ (幅X奥行X高さ) :22.8×27.8×1.1cm
- 本体重量:320.0g
VAKIT ウサギ用品 ひんやりマット アルミボード アルミ板 ウサギ マット 300×200mm
熱伝導性が高い純アルミは熱を瞬時吸収します。
厚さ2㎜で、気持ちのいい自然な冷たさを持続します。
サイズ:30×20×0.2㎝
SANKO 涼感 天然石 L
天然石を使用した、涼感プレート。
ひんやりとした表面で穏やかな涼を感じることができます。
原材料・成分:天然石(花崗岩)
うさぎが元気に暑さを乗り切れるために
体が小さく放熱しにくい体の構造をしているうさぎさんは、暑い夏を乗り越えるのは大変です。
鳴いたり吠えたりもしないので、飼い主さんが日頃からよく観察をして、体調不良の場合は早くに異変に気が付くことも重要ですね。
上手にエアコンや暑さ対策用品を利用して、夏も快適に元気に過ごせるように準備してあげましょう。