寒くなってくると、外にいる猫たちが暖を取るために車のボンネットに入ってしまいます。
猫の存在に気が付かずエンジンをかけてしまうと…悲惨な結果になってしまいます。猫の命はもちろん、そのまま運転すると車が急に停止したり、発火したりと事故を起こす可能性もあります。
このようなことを防ぐために、車のエンジンをかける前にチェックしましょうという運動が「猫バンバン」です。猫バンバンが世間に広まり、少しでも猫の命を救いたいですね。
「猫バンバン」運動
2014年、日産自動車がSNSで「猫などの動物が入り込むことがあるのでフードなどを叩いてみて下さい」と発信したところ、大きな反響がありました。その後もハッシュタグをつけ、#猫バンバンで投稿し、日産以外の自動車メーカーもこの運動を推進しています。
日産自動車では、正式に猫の事故防止のため猫バンバンのプロジェクトを開始し、ツイッターやフェイスブックなどのSNSで情報のシェアを促しています。
実際に猫バンバンを行ったところ、7人に1人の割合で猫が隠れていたとのアンケート結果も出ています。かなりの高確率ですね。
https://www.facebook.com/NissanJP/photos/a.412860628734123.94609.184414318245423/1017086684978178/?type=3&permPage=1
猫バンバンのやり方
猫は車のタイヤの間やエンジンルームに入り込んでいます。狭くて暖かいので、猫にとってはい心地が良い場所なんですね。
ボンネットを手でパンパンと叩いたり、指でコツコツと叩くと猫は逃げます。ボンネットを直接触りたくない場合は、大きな音を出すのも効果的です。ドアを強めに開け閉めする方法もいいですね。
子猫や臆病な猫はバンバンの音に驚きすぎて奥に入り込み、出てこない場合もあるようです。ボンネットを開けてエンジンルームをチェックするのが一番確実です。
【隊員のまめ知識】猫ばんばん?? あんまり強く叩くとビビりな猫はもっと奥へと入り込み篭城を決め込むので要注意⚠️叩き出すイメージはやめてね。#猫バンバン #猫 #ちなみに #猫が入り込むのは #ボンネットじゃなくて #エンジンルームですよ pic.twitter.com/iBlwcLvoOa
— JAF (@jaf_jp) 2017年10月30日
ボンネットを開けるのは少し面倒かもしれませんが、猫の命、車の事故など考えれば、一番確実で効果的な防止策です。
猫が入り込まない工夫
そもそも猫がエンジンルームに入らないように対策しておくことも必要かもしれません。
猫は、エンジンルームの床部分の少し開いているスペースから入ってきます。どの車もエンジンの熱を逃すように開いているので、猫が入ってきてしまいます。
シャッターが付いているような完全な車庫に車を停めるのも方法のひとつですが、なかなかスグにとはいきませんね。
手軽に出来る方法としては、猫除けのスプレーです。
スプレーは雨や雪などで効果が薄まるので、頻繁にスプレーしましょう。
猫が近づかないように超音波を使う方法もあります。
このようなグッズを使用しつつ、猫バンバン、ボンネットを開けて確認まですると確実ですね。
猫が巻き込まれてしまったら…
残念なことに猫が巻き込まれてしまった場合・・・想像もしたくありませんが、見るも無残な姿で発見されることも少なくないようです。
また、一匹だけではなく何匹もの猫が入っていた、子猫が数匹いたということも。
そのような状態だと、車の細かい機器なども洗浄しなくてはならないので、自分で元の状態に戻すには時間も費用も技術も必要になります。
整備工場や修理業者に依頼しても、猫の死骸の場合は断われるケースが多いので、業者を見つけるのにも大変です。車のディーラーさんを通して探してもらうことも出来る場合もあるようです。
ちょっとした行動で救える命
寒い外の過酷な環境で生きている猫が、暖かくて過ごしやすい場所が自分の車の中だったら…そのまま気づかずにエンジンをかけてしまったら…想像してみて下さい。
車を乗る前のちょっとした行動で、救える命があります。忙しくて車に乗る前に毎回面倒ですよね、でもやるかやらないかで救える命があります。いつも居ないから大丈夫!でも今日は居るかもしれません。
どうか一人でも多くの人にこの運動を知ってもらい、猫バンバンして、一匹でも多くの命が救われますように。