暖かくなると気になってくる花粉症。実は花粉症で苦しむのは人間だけではないんです。
猫にもかかってしまう花粉症。猫ちゃんも人間同様に…いや、人間以上にツライかもしれません。
症状や予防などをお伝えしていきます。
猫の花粉症
昔はあまり聞かなかった猫の花粉症。近年、花粉症にかかる猫は増えているようです。
人間の花粉症と同様に、体の中に花粉などのアレルゲン物質が入り、それを体外に排除するために免疫反応が起こります。
スギやヒノキの花粉で反応する猫もいますが、ブタクサによる花粉症が猫の場合は多いようです。
それ以外にもアシ、カモガヤなど多くの植物の花粉にも反応する子もいます。
花粉の種類によって症状が出る時期も違ってきます。スギやヒノキの場合は2~4月下旬、ブタクサでは8~10月頃です。
花粉症は花粉が度々体内に侵入される事でアレルギー反応が起こるので、子猫よりも、花粉の量を多く体内に入れてしまった2歳以上の大人の猫の方が発症しやすいといわれています。
花粉症の症状
猫にも人間の花粉症と同じような症状が出ます。また似たような症状に猫風邪というのもありますが、こちらは発熱や食欲の低下などの症状があります。
くしゃみ
1度や2度ではなく、急にくしゃみを連発するようになったら花粉症の疑いがあります。
鼻水
猫の嗅覚は人間の20万倍とも言われています。その鼻が使えないと、非常に生活がしにくくなります。
また、猫は鼻で呼吸しているため鼻水はとても息苦しいのです。ティッシュやコットンなどで拭き取ってあげましょう。
目やに、目の腫れ、充血、痒み
目やにや、目が赤く充血したり、腫れたり、しょぼしょぼしていたりの症状も花粉症の可能性があります。
目を気にして足で掻くような仕草を頻繁にすることもあります。掻くと傷がついてしまうので、早めに受診しましょう。
皮膚炎
猫の花粉症では皮膚に症状が出ることが最も多いようです。
花粉によるアレルギー性皮膚炎との診断をされることが多く、外耳炎になる猫もいます。
特定の場所をよく舐めたり掻いたりしている際は、獣医さんに診てもらいましょう。
花粉症の予防対策
猫を外出させない
一番の手っ取り早く花粉から遠ざける方法です。
普段外に出ている猫を、室内に閉じ込めておくとストレスを感じると思います。
室内でもストレスが溜まらないように、オモチャや飼い主さんが遊んであげるなどしてあげましょう。
どうしても外に出ないと気が狂ってしまうよ~という猫ちゃんは、花粉の飛散量が多い午後1時~3時頃は避けましょう。また風が強いも飛散量が多いです。
空気清浄機を活用
窓を閉めきっていても、飼い主さんが外出した際や洗濯物などで多少なりとも侵入してくる花粉。空気清浄機を使用すると、部屋の中に侵入してしまった花粉も濾過してくれます。
設置場所は壁際が1番効果的です。また空気清浄機の適用面積を部屋の3倍くらいのものを選ぶと、さらに効果が期待できるようです。
空気清浄機の定期的なお手入れもお忘れなく。
部屋の掃除
空気の流れがないと花粉は床に落ちます。落ちた花粉は空気清浄機でうまく取り込めない場合もあるので、やはり人間が掃除することが花粉を除去するのにも効果的です。
しかし、いきなり掃除機をかけると花粉が舞ってしまいます。モップや粘着シート、雑巾などで拭き掃除をしましょう。その後に掃除機をかけるのがオススメです。
特に朝の掃除がいいでしょう。寝静まった夜に人の行き来もなく、空気が流れずに徐々に花粉が床に落ちてきます。朝一番の拭き掃除は花粉症にとても効果的です。
猫をきれいにする
外出せず空気清浄器を使っていても、猫の身体に花粉が付着している可能性はあります。シャンプーして花粉も洗い流すのはいいことですが、しすぎると皮膚が乾燥してしまうため、普段では拭き取ってあげることがオススメです。
猫用のホディシートなどを使うのもいいですね。
窓を開けない
気持ちのいい日は窓を開けたくなりますが、一気に花粉が入ってきます。窓は開けず、温度調節はエアコンなどで行いましょう。
猫スペースを清潔に
猫が気に入って過ごしている場所は特に清潔に保ちましょう。猫のベッドやハウス、ブランケット、洗濯が可能なものは洗濯しましょう。
丸洗い出来るものを選ぶことも大事ですね。干す場合にも花粉の付着に注意しましょう。可能でしたら部屋干しが安心ですね。
人間も花粉対策をする
猫や家の中の対策をしっかりしていても、飼い主さんの行動一つで花粉を家に持ち込んでしまいます。人間が外出しないのは難しいことなので、しっかりと飼い主さんも花粉対策をしましょう。
花粉が付着しにくい服を着る、花粉が付きにくいスプレーを使う、家に入る前に服や髪に付いた花粉を払う、帰宅後の衣類は粘着テープなどで花粉をとってから部屋に入る、手洗いをしてから猫に触る、シャワーを浴びる、洗濯物は出来るだけ部屋干し、外干しした場合は取り込む前に花粉を払う…など出来ることはたくさんあります。
すべてする事は難しいですが、症状がひどい場合や花粉症の時期だけでも気を付けてあげると、猫の症状もだいぶラクになるかもしれません。
乾燥させない
乾燥していると花粉も舞いやすく、湿度60%前後になると飛び散りにくいと言われています。加湿器などを活用して乾燥させないようにしましょう。
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猫の花粉症も対策が大事
春や秋、とても過ごしやすく気持ちのいい季節ですが、花粉症の症状が出ると一気にテンションダウンです。人間はマスクをしたり鼻をかんだりすることができますが、猫はできません。
なかなか目に見えない花粉との戦いは大変ですが、可愛い愛猫が苦しまない為にも飼い主さんは出来る範囲で頑張ってあげましょう。
今は花粉症ではない子でも今度かかってしまう可能性はあります。人間も猫も予防をしっかりして、花粉症に苦しめられずに快適に過ごしたいですね。