フクロモモンガがかかりやすい病気の種類
代謝性骨疾患
フクロモモンガの代謝性骨疾患は骨異栄養症、二次性上皮小体機能亢進症などとも呼ばれる病気です。
爬虫類や両生類でみられるカルシウム不足からくる代謝性骨疾患に似ています。
多くの場合不適切な食餌内容によるものが多く、ゼリーやフルーツばかり与えている個体に多くみられ、食餌内容のバランスが悪い子は注意が必要です。(参考資料:アニコム)
症状
✔止まり木やケージなどにうまく止まれない(後ろ足の麻痺)
✔振えや痙攣で動けなくなる
✔食欲不振
✔元気消失
✔骨折など
食餌内容の見直しと薬剤投与により治療します。
自傷
自分の体をかじって傷つけます。
原因の1つは身体的なものでからだに違和感や痛みがある場合にその場所をかじります。
コミュニケーション不足、ケージが狭すぎる、退屈などストレスを感じツ心理的な原因や、交尾がうまくいかないオスのフラストレーションが自傷に発展する場合もあります。
予兆としては無気力、食欲や生活パターンの変化があげられます。
治療は原因となっているのが病気であれば治療しそれ以外では環境改善をはかっていきます。
ペニス脱
フクロモモンガのオスは性成熟するとグルーミングのためや性的フラストレーションのためペニスを出したり、引っ込めたりします。
長い間出したままになると乾燥したり、膨れたり、周囲の毛を巻き込んでもどらなくなることもあります。
戻らないままいると壊死してしまいます。
気づいたら水をつけるようにし、動物病院で処置します。
下痢
サルモネラ菌や大腸菌などの細菌やジアルジア、トリコモナスなどの原虫の感染によるものが主な原因です。
抗生物質や駆虫剤などで治療しますが放っておくと脱水症状になったり体力を消耗するのでなるべく早めに受診します。
後肢麻痺(外傷性)
落下や激突、ドアに挟まったり人が踏んでしまうことによりなることがあります。
モモンガは滑空できますが狭い室内では勝手が違ったり、爪の切りすぎで踏みきりや着地に失敗するなどケガも多いです。
背骨の神経が傷つくと下半身が麻痺して自由に動かせなくなります。
神経が傷ついた場所によっては全く動かせなくなり、排泄困難になることもあります。
早期治療では回復できる可能性はありますが多くの場合は困難です。
ケガをさせないことが何より大切です。
参考記事:https://www.sbspet.com/sugar/glider2_11.html
体重・大きさ・寿命
頭胴長 | 12~32㎝ |
尾の長さ | 15~48㎝ |
体重平均 | 110g |
寿命 | 野生では5~7年 |
どんな物を食べているの?
野生のフクロモモンガは昆虫食傾向の強い雑食性の動物です。
樹液や花の蜜、昆虫類を食べています。
動物性食材が50%、植物性食材が50%、副食として果物、野菜を少々与えます。
動物性食材
ペットフード(フクロモモンガ用ペレット)
昆虫類(ミールワーム、コオロギ、ジャンボミールワーム、シルクワーム)
肉類(茹でたささみ・レバー・赤み肉、昆虫類用のエサとして売っているピンクマウス)
卵類(ゆでたまご)
乳製品(ヤギミルク、ヨーグルト、カッテージチーズ)
植物性食材
ローリー用ネクター(鳥を扱うショップで売っている花の蜜を吸う鳥用のフード)
副食
果物 (りんご、ばなな、パパイヤ、イチゴ、なしなど)
野菜 (キャベツ、ニンジン、小松菜、さつまいも、かぼちゃなど)
フクロモモンガを飼いたい!どこで購入するの?
ペットショップなどで購入することができます。でもちょっと待って!里親になる選択肢もあります。
日本でも動物愛護の精神が高まりつつあり、新しいペットを迎えるにあたり保護団体や里親サイトを利用する方も増えています。
新しい命を増やすまえに、いま愛情を必要としているペットたちがたくさん待っています。
おとなにった状態から飼うという選択肢は、これまで生きてきた環境により性格も様々ですが、保護されている期間にある程度の性格も把握されているため飼いやすいなどのメリットもあります。
お金を出して購入するより、殺される命やお迎えを待っている子を保護しませんか。
事情によりペットを飼えなくなってしまった飼い主や、ペットを保護している保護活動者などと、ペットを飼いたい(里親になりたい)と考えている方が交流できる場所が「ペットのおうち」です。
会員登録を行えば、すぐに里親募集情報の投稿、里親申し込み(里親応募)、コミュニティの利用が可能です。
まとめ
フクロモモンガはモモンガの中でも人に懐き飼いやすいく、感情や愛情表現が豊かな愛くるしい動物です。
飼う前にかならず終始育生できるのか?よく考えてから決めましょう。
- 1
- 2