しつけ時にしっておきたいこと
・しつけの時間を長くはしない。飽きてくると嫌いな時間になるのでせいぜい10~15分にします。
・しつけの最後には、できるようになったしつけをやらせて、褒めてから終わらせます。しつけへの印象を良くするため。
・仔犬はかわいいですが、イケナイことをしたときには、きっぱりした態度でやめさせます。
・家族全員でルールを統一し、みんなが同じことで褒めたり叱ったりする一貫性を持つようにします。
ボディコントロールチェック
スキンシップを取りながら、以下の10項目が徐々にできるようにしていきましょう。
犬との主従関係性を図るチェックにもなるので愛犬と試してみて、全部できるようになれば、以前よりも手入れやしつけがしやすくなり、健康管理の意味でのボディチェックも自宅でしやすくなります。
犬をしつける環境(ボディコントロール)は、大好きなおもちゃが置いてあったり、おやつやフードなど興味を示すものがない、リラックスしていて落ちつく環境の中で行います。
①~⑩の項目を一度に全部やるのではなく、1~3個ずつ愛犬の様子を見ながら進めていきます。長くやると飽きてしまい嫌な印象を与えます。
ご褒美のおやつ(小さいもの)も用意ておきましょう。
①愛犬が触って嫌がらない部分を一度撫でる
※静かにしていたら「いい子」「グッド」など優しく落ち着いた声でご褒美をあげます。
2回連続で撫で、おなじく静かにしていたらご褒美をあげて優しく褒めます。
※嫌がるそぶりがあればご褒美をあげずに一度間を開け、再開するときは1回触る回数を減らしてみましょう。
少しずつ1回、2回と触る回数を増やしていきます。
※決して叱ったり力ずくで抑えてはいけませんが、暴れたからといって手を離すといった行動もとってはいけません。
抵抗を示したら、やや強く静止させ数秒できたら褒めるなど根気強く回数を重ねていく事が大切です。
以下項目やり方は共通です。
②耳を撫でてみる
できたら、撫でるだけでなく、色々な方法で触ってみます。
③マズルを触ってみる
この時には、下あごのほうからつかむような形で優しく抑え込みます。
マズルを触られるのを嫌がる子は多いですができるだけ、離さないようにします。
まずは3秒できたら離して落ち着いた優しい声で褒めてご褒美。
間をあけて落ち着かせてから、マズルをつかんで5秒。というようにじっと静かにできたら褒めていきます。
④足先をつかむ
軽くつかんでみます。
できたら、肉球の間を触ったり爪を触ったりしていきます。
⑤腰をやさしく抑える
犬の背後に周り優しく腰を押さえつけます。無理に抑え込まずに、マウンティングの疑似ポーズをすることで上下の関係をつくります。
⑥尻尾を触る
肛門腺絞りやシャンプーをするときに嫌がる部分なので、軽く触っていきます。
⑦横に寝かす
背中から床面に付く時の不安を減らすように優しく横に寝かせ、犬が横に寝てお腹を見せる行為は服従の姿勢です。
⑧⑦の姿勢からそのまま仰向けにする
仰向けを維持する秒数を徐々に長くしていきます。
⑨①~⑧の触る強さや触り方を変えてみる
決して度を過ぎた強さでつかんだり触ったりしないでください。
サロンや動物病院にいったとき、他人に触られた時のことも想定し、愛犬の様子を見ながら慣れさせていきます。
⑩ご褒美をあげる回数を減らしていく
褒める言葉がけは忘れずに行います。
できない場合には叱らず、嫌がらないところを撫でたり間を少しとって再開します。
それでもできない場合には、その日はやめましょう。
このチェックをきっかけに、日頃のしつけ方法を修正していきましょう。
噛み癖する子には
ゴールデン・レトリバーは攻撃的な犬種ではないので、攻撃的に噛んでくるというよりも、遊びの延長やテンションが高くなりすぎて甘噛みのつもりで噛んでしまう子もいます。
歯の生え変わりは、むずむず痒くて噛んでいることが多いのでロープトイやガムを与えて解消させます。
どの対策があうのか犬によって違うため、愛犬にあう解決策をみつけていきます。
✔噛んできたら瞬時に突き放し、無視を徹底する。
✔噛んだ瞬間に大声で「イケナイ」「ダメ」「NO」だと短い単語で叱る。
✔ビターアップルなどの噛み癖対策のスプレーを手に塗る。
✔ペットボトルに小石を入れたものを床に思い切り落とすなど、びっくりさせて噛むことをやめさせる。
まるで普通に話しかけているような言い方は、怒っているのか声をかけてくれてるだけなのか、犬にはわかりません。
教える(しつける)ときには一貫してメリハリをつけて伝えることが必要です。
きちんとできたらしっかりと褒めてあげましょう。
無駄吠え対策
ゴールデンは、目に入るものすべてに興味があり好奇心旺盛です。
喜びを表現するのもオーバーなので、元気が有り余って吠えれしまうことがあります。
犬が楽しそうだからという理由で、「イケナイ」ということをしつけなかったりついつい甘やかして犬のペースに合わせてしまうと、吠えれば遊んでくれる(何か良いことがある)と認識してしまいます。
✔「オスワリ」と「フセ」を徹底させることで、気持ちを落ち着かせリセットできる基本の姿勢をつくります。
✔低い声で「イケナイ」と伝えます。
✔それでもやめないときには、マズル部分をギュッとつかんだまま目を見つめながらきつい口調で「イケナイ」を教えます。
✔さらにやめないときには、新聞紙を丸めたものなどで、床をたたいて思い切り大きな音を立てます。
✔きちんとできたら、体中を撫でて褒めてあげます。
必要な運動量
活動的なゴールデンは運動を好む犬種で、運動量は最低でも一日2時間は必要です。
慢性的な運動不足や肥満から活動性が日頃から低く、近所を歩く程度で満足できるライフスタイルのゴールデンももちろんいます。
ゴールデンが本来喜ぶこととは、たくさん運動をし、ご飯をたくさん食べ、飼い主と会話やスキンシップを取りながら楽しく過ごすことです。
これらは、心身共に健康でいられることにもつながります。
特に遊びやスポーツを通して家族と過ごすことがすきなので、ただ黙々と自転車などで引き運動をさせるだけの運動は本来は向いていません。
公園などでキャッチボールやフリスビーをしたり、川や山で一緒に走り回るような運動を心がけましょう。
手入れ・ケア方法
日頃の手入れは身体を清潔に保つことは病気の予防にもなります。
ブラッシングすることは、抜け毛や毛についた汚れを取り除き皮膚を刺激するので血行をよくし新陳代謝を促進するというメリットがあります。
もつれたままの被毛では、冬場は保温の効果を下げ、夏場は蒸れて、皮膚病の原因にもなります。
準備するもの・・・ピンブラシ、スリッカー、コーム
✔ピンブラシ
最初は毛並みに沿ってマッサージするように全体の毛をとかします。
ピンブラシは先が丸いゴムなので痛くなく、体表の死毛、ホコリ、フケを取り除く効果があります。
✔スリッカー
毛玉やもつれの多いところに使用します。
ゴールデンの場合毛玉のできやすい箇所は、四肢の付け根の脇の下や股部分、お尻、胸の毛です。
スリッカーは、換毛期に抜け落ちるアンダーコート(下毛)の除去に効果的です。
一本一本が鋭いブラシなので撫でるように使い、皮膚にあててはいけません。
✔コーム
最後の仕上げに毛並みに沿って整えていきます。
この時にひっかかりがある箇所は、もつれや抜け毛が取り除かれていないサインです。
しっかりとってあげましょう。
この手入れをすれば、自宅でのシャンプーも楽になります。
✔耳のケア
準備するもの・・・イヤークリーナー又はベビーオイル、コットン
垂れ耳のゴールデンは、耳の中の通気性が悪くなりがちで、外耳炎になることもしばしばあります。
耳の中の状態チェックはこまめにしましょう。
耳の中を掃除する場合には、無理に奥まできれいにしようとすると汚れを奥に押し込む原因になったり、小さな傷をつくってしまうこともあります。
自宅でのケアは、イヤークリーナーやベビーオイル、コットンを使って見える範囲だけ拭き取る程度にします。
✔歯のケア
準備するもの・・・歯ブラシ、指ブラシ、ガーゼ又はリキッドタイプのデンタルクリーナー
歯石が溜まると歯槽膿漏や歯肉炎の原因になります。
歯が抜け落ちたり、炎症がひどくなると膿が溜まって腫れたりもするので小さいころから慣れさせておきましょう。
歯磨きが難しい場合には、飲み水に混ぜるタイプのデンタルケアもあります。
ガーゼや指ブラシをつかって歯茎をマッサージするのも有効です。
口腔内の環境を歯石をつくりにくいPh(ペーハー)にかえてくれるので、歯磨きができない子にはおすすめです。
サロン費用
上記で説明したようなコースと頼むと、おおよそゴールデンレトリバーの場合8000円~12000円です。
換毛期などで、もつれが多い場合には追加料金が発生する場合もあります。
里親という選択肢
日本でも動物愛護の精神が高まりつつあり、新しい犬を迎えるにあたり保護団体や里親サイトを利用する方も増えています。
新しい命を増やす前に、今すぐに愛情を必要としている犬や猫たちがたくさん待っています。
保護されている期間にある程度の性格も把握されているため飼いやすいなどのメリットもあります。
12万~22万円位が価格相場のようですが、何十万というお金を出して購入するより、殺される命やお迎えを待っている子を保護してみようか、是非検討してみてください。
保護団体・里親サイト
事情によりペットを飼えなくなってしまった飼い主や、ペットを保護している保護活動者などと、ペットを飼いたい(里親になりたい)と考えている方が交流できる場所が「ペットのおうち」です。
料の会員登録を行えば、すぐに里親募集情報の投稿、里親申し込み(里親応募)、コミュニティの利用が可能です。
まとめ
今回は、ゴールデン・レトリバーの歴史やオスメスの性格の違い、特徴、しつけのコツや主従関係ができているかのボディコントロールチェックなどをご紹介しました。
お手入れ方法も道具別で分けて使ってみると、今までのホームケアよりだいぶラクにできるかもしれません。
参考にしてもらえれば嬉しいです。
体も心も大きいゴールデンレトリバー、楽しい時間をたくさん一緒に過ごしてください。
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