フェレットの種類・毛色・値段・歴史・身体特徴など

今回はフェレットという生態の、全般的なことをまとめました。

ペットして飼われるようになってからの歴史や、オスとメスの違い、フェレットの種類や色の種類、おおよその価格などもまとめているので、これから飼育を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

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フェレットの種類

セーブル

大きさ 30~50㎝
値段 2万~
入手難易度 容易

 

ノーマルとも言われています。

全体に3色で、背中から体は黒からこげ茶、特に四肢、尾は色が濃く見え、顔は白く目の周りにマスク模様があります。

セーブルという色合いは、日本人には馴染みのないものですが、黒からやや赤みがかる濃い茶色のことです。

フェレットの体は表面の硬く長いガードカバーとその下の柔らかいアンダーカバーと言われる毛で覆われていますが、黒っぽい色はカードカバーだけで、アンダーカバーはクリームが普通です。

セーブルの黒っぽい毛色は成長とともに色が薄くなることが多く、だいたい生後1~2年くらいで毛が生え変わるとなんとなく薄くなったように感じることがあります。

5歳ごろから、白髪も目立ち始めます。

シナモン

大きさ 30~50 ㎝
値段 3万~
入手難易度 容易

 

香辛料で知られるシナモンスティックの色です。

毛の中の黒い色素が少し抜けているせいか毛色の濃さはバタースコッチの薄くなったものに見えます。

たいていのシナモンと呼ばれるフェレットは、光の具合で赤とか黄の独特の色合いに見えます。

これぞまさにシナモンという色の個体はそれほど多くはなく、バタースコッチとの中間的な個体が多いと言えます。

バタースコッチ

大きさ 30~50㎝
値段 2.5万円~
入手難易度 容易 

 

バタースコッチ・キャンディのような色合いの焦げ茶です。

背中の色の薄いところは、かなり黄色っぽく見えますが、四肢は焦げ茶色です。

セーブル・アルビノについで多い毛色で、セーブル同様によく販売されている種類のフェレットです。

個体によって色の差が大きいです。

シルバーミット

大きさ 30~50㎝
値段 3万円~
入手難易度 やや困難

 

四肢の先が白くなっているのが特徴で、猫で言うホワイトソックスです。

シルバーミットはブレイズや、パンダのような模様の変わったタイプの交配中に必ず出てくるパターンで、そのためか顔の模様にも個体差があります。

体に模様のある品種の中では、数の多い種類です。

ホワイト(アルビノ/ホワイトファーブラックアイ/マークドホワイト)

アルビノは「フィッチ」の名でフェレットの家畜が始まった頃から存在していたようです。

子供の頃は真っ白ですが大抵は、年齢ともにクリームになります。

目は赤色です。

黒い目の個体や背中などの一部に色の入る個体は、別の名前で呼ばれます。

アルビノ

大きさ 30~50㎝
値段 2万円〜
入手難易度 やや困難

体は白からクリームで、赤い目が特徴。

ホワイトファーブラックアイ

大きさ 30~50 ㎝
値段 5万円~
入手難易度 困難 

見た目はアルビノの黒目という感じです。

まれな色なので、値段は高め。

 

マークドホワイト

大きさ 30~50 ㎝
値段 5万円~
入手難易度 困難 

背中から尾にかけてのラインが特徴的。

ホワイトのうち、黒い目の個体は、「ホワイトファー・ブラックアイ」、背中などの一部に色の入る個体は「マークドホワイト」と別の名前で呼ばれており、入手は困難のため値段も高めです。

 

ブレイズ

 

大きさ 30~50㎝
値段 4万円~
入手難易度 やや困難 

 

頭部に時代劇のさかやき(ちょんまげを結う時に頭髪を剃った部分)のような、白い模様が入ったタイプ。

四肢の先も白くなるのが普通です。

模様の入り方には個体差がありますが、マーシャル社のブレイズは模様がくっきりしていることで知られています。

パンダ

大きさ 30~50㎝
値段 5万円~
入手難易度 困難 

 

体の模様のツートンカラーがパンダの名前の由来です。

肩口から頭にかけてと尾、手足の先が白くなっているのが特徴です。

色の濃淡には個体差があり、アンダーカバーが黄色味を帯びていたり、頭部にブレイズのような模様の入っているものもいます。

アンゴラ

大きさ 30~60 ㎝
値段 5万円~
入手難易度 困難

北欧のファーム(生産業者)では、別種のように宣伝している場合もありますが、ヨーロッパ産の中に以前から混ざっていた、毛の長い個体を品種化したものがアンゴラです。

現在はアメリカのファームでも繁殖が行われています。

ヨーロッパ産の個体は体が大きく、気性も激しいと言われています。

 

バリエーション

フェレットの品種は代表的な生産業者のマーシャル社のように厳密に分けて品種化しているファームもありますが、それほどを区別せずに繁殖させているファームもあります。

そういったファームのフェレットの中には、変わった毛色の模様の個体も混ざっています。

フィレンツ

大きさ 30~50㎝
値段 2万円~
入手難易度 困難

体が大きくがっちりしていて、鼻先が短いのが特徴です。

ドイツでは、狩猟用として使われているフェレットで、狩猟で活躍するだけあって、性格はきつめなので、しつけは欠かせません。

狩猟者が繁殖を続けているだけのようで、日本ではあまり見かけません。

野生フェレットの仲間たち

フェレットは動物分類学的には犬や猫と同じ食肉目のイタチ科に分類されます。

日本に棲むイタチもフェレットに似て、短足胴長のかなり細長い姿をした動物です。

ミンク、スカンク、ラッコも同じ仲間です。

特徴は「イタチの最期っ屁」「スカンクのオナラ」で有名な毒ガス攻撃で、臭腺というところで作られた臭い汁を敵に吹きかけます。

  1. オコジョ
    山間部に多い小型の種類。
    冬は尾の先を除いて毛が真っ白になります。
  2. イイズナ
    メスは隊長10㎝ ほどで世界最小の肉食哺乳類と言われています。
  3.  イタチ
    日本で最もよく見かけるイタチ科の代表種。
    比較的水辺を好みます。
  4. テン
    日本にも棲み冬毛は頭部が白く他は鮮やかな黄色になるキテンが有名です。
  5. スカンク
    北米さんのシマスカンクがペットとして輸入されています。
    のんびりした性格です。
  6. ラッコ
    水族館の人気者。北海道近海ではまれに見られます。
  7. カワウソ
    日本では野生のカワウソが見られなくなってしまいました。
    水中活動が得意なイタチ科の仲間です。

野生のイタチたちの生活

世界中の山野に生息するイタチの仲間は、犬や猫と言った肉食の他の動物に比べれば、小さな体をしています。

餌はネズミか、ウサギぐらいの小動物で、その他にはカエルやヘビ、魚、昆虫なども食べます。

短足胴長の独特の体型は、ネズミなどの巣穴に侵入して襲ったりするためであり、その巣穴を横取りして生活しています。

基本的には夜行性で、日が暮れる頃巣穴から起き出して餌となる動物を探します。

夜行性ではありますが、人間などの敵の気配がない時には昼間でも活動することがあります。

動くものを見つけると、手当たり次第に噛み付く優秀なハンターでもあります。

ペットとしての歴史

フェレットがペットとして流行したのはアメリカです。

フェレットは、アーノルド・シュワルツェネッガーの「コナン・ ザ・ グレート」「キンダーガートン・コップ」などのハリウッド映画に登場し始めました。

ヨーロッパでは実用一辺倒だったフェレットはアメリカに輸入された当初は、犬のワクチンを作るための実験動物としてでしたが、徐々にその陽気で愛嬌たっぷりなペットとしての資質をみいだされました。

現在アメリカではフェレットの愛好会が組織され、品評会などの様々な催しが行われるなど、一時的なブームが沈静化し、ペットとしてすっかり根付いています 。

日本では1992年頃輸入され始め、翌年あたりからマスコミなどにも取り上げられるようになりましたが、それ以前にも「フィッチ」として実験動物やペットとしてごく少数輸入されてはいました。

フェレットの飼育の歴史

フェレットの先祖は、日本では新顔のフェレットですが、実はヨーロッパでは古くから飼育されてきた動物です。

フェレットが家畜化される前の野生種、つまりフェレットの先祖がどんな動物だったのかは実はよく分かっていません。

候補に挙がっているのは、フェレットによく似た動物で、ヨーロッパ原産のヨーロッパケナガイタチと、同じくヨーロッパから中東にかけての乾燥した地方に棲んでいるステップケナガイタチです。

いつごろから飼われているのか

フェレットが家畜化された時期は、はっきりとは分かっていませんが少なくとも今から約2500年前、古代ギリシャではすでに飼われていたようです。

当時は猫の代わりに、ネズミ退治用に飼われていました。

飼っていたというより、ただ家の周りに放していた状態だったようですが、それでもどこかに逃げていかないということは、餌を与えてある程度人間に慣らしていたのでしょう。

フェレットの名が、最初に書物に現れるのは、紀元前4世紀ギリシャの哲学者アリストテレスの記述した「動物誌」から400年も経った紀元20年になります。

ギリシャの歴史家ストラボンのもので、これに「フェレットはアフリカスペインに移入された」と書かれています。

一説によるとフェレットの歴史は、古代のエジプトにまで遡り、エジプトの壁画にフェレットの絵があるという説もあり、アリストテレスの頃よりももっと古い時代、3000年以上前から飼育されていたということになります。

しかしヨーロッパケナガイタチもステップケナガイタチも元々アフリカには生息していない動物です。

古代エジプトで飼育されていたのは、もしかするとアフリカ産の別のイタチだったのか、それともヨーロッパかあるいはイスラエルなどから輸入されたフェレットだったのかもしれません。

18世紀イギリスの博物学者ゴールドスミスは、「フェレットを飼育している農場主達はウサギ狩りのための攻撃性を高めるために時折、野生のケナガイタチと、フェレット混血させた」とも記しています。

少なくともヨーロッパケナガイタチとフェレットは、近縁なのでしょう。

フェレットの原種はどんな動物なのか最初に飼われだしたのがいつ頃なのかということさえ分からなくなってしまうほど大昔から人間と共に暮らしてきた生物だと言えます。

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フェレットの仕事

ローマ時代、フェレットの家畜としての主な役目は家の中のネズミ捕りから、ウサギ狩りの時にウサギを穴から追い出す役に変わりました。

現在のカイウサギの祖先であるヨーロッパ原産のアナウサギは出入り口の多い長いトンネルのような巣に隠れています。

その巣穴にウサギの天敵のフェレットを放すと追い詰められたウサギが穴から飛び出すので、それをテリアなどの小動物狩りの専門の犬に待ち伏せされたり、人間が捕らえたりするのです。

フェレットを巣穴に放す場合には、巣穴の中でウサギを食べてしまわないように必ず口輪をしていました。

口輪をしないとそのまま満腹になったフェレットが巣穴で寝てしまうこともあったそうです。

そこで役目を終えたフェレットたちを 穴から追い出すために、飼い主に懐いて必ず帰ってくる追い出し専門のフェレットもいたようです。

新しい仕事

近・現代のフェレットには新しい仕事ができました。

穴の中が好きな習性を利用した煙突や水道管の掃除の仕事です。

実際にフェレットが掃除をするわけではなくフェレットに細い紐をつけて煙突や水道管の中に入れることで、もぞもぞとフェレットが管の中を通って反対側に出てきます。

そうしたら、フェレットにつけていた紐にブラシ付きのロープを結びつけて、両側からゴシゴシと掃除する方法です。

現代でも海外では電気線の配管など通す時に活躍しています。

もちろんウサギ狩りをするフェレットも、イギリスなどヨーロッパでは現役です。

悲しい貢献

ウサギ狩りや煙突掃除のような仕事の他に、辛い仕事をしていたフェレットもいます。

それは実験動物や 毛皮動物として飼育されたフェレットです。

実験動物では、主にアルビノのフェレット( フィッチ) が使われています。

毛皮動物としてもミンクほど上等ではありませんがフェレットの毛皮もありました。

こうした需要があって、現代のペットとしてのフェレットの養殖技術、医療技術が進んだという測面もフェレットにはあるのです。

 

フェレットの体のつくり

  1. 細長い体
    フェレットの体型は首が長くて小顔ではあるのですがまさに胴長短足。
    背中を弓なりに曲げているのもフェレットならではの姿勢です。
    これがバネになって飛び跳ねるのです。

  2. ぱっちりとまんまるでつぶらな瞳。
    それほど視力はよくないのですぐ近くで動くものしか見えていないようです。
    夜行性動物の特徴として色もそれほど区別できません。

  3. フェレットの最も重要な感覚器官。
    寝起きなど何か周りに変化を感じると、鼻をちょっと上に向けてクンクン匂いを嗅ぎます。
    遊んでいるときも鼻を地面につけてクンクンして、かなり鼻が効きます。

  4. 鋭くて長い犬歯は口を閉じていても外にニョキッと出ています。
    昔は噛みつき防止に犬歯をおっていましたが、これは虫歯の原因になるので厳禁です。

  5. 入った穴の中で引っかかったり獲物に噛まれたりしないために、耳たぶは小さめです。
    猫のようにピクピク動いたりはしないので音源の方向まではよく分からないようですが、人間には聞こえないようなわずかな音にも鋭く反応します。

  6. ふさふさの体の割にちょっと貧弱ですが、長い毛が生えていて触り心地はなかなかです。
    それほど動かさないのであまり尻尾で感情を表すタイプではありません。
  7. 臭腺
    輸入される時点で除去手術を受けている個体がほとんどなので小さい子は手術のあとの糸が肛門腺の付け根あたりに見える場合もあります。
  8. 手足
    極端に短い手足はあまり使い勝手は良くないようで、おもちゃで遊ぶときも滅多に手を使いません。
    肉球もありますが外を散歩させているとカサカサしてきます。
    爪はかなり鋭いのでカットが必要です。
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フェレットの動き

  • 歩き方
    フェレットは他の多くの四肢動物のように腰を基点に左右の足を交互に出して歩くのが苦手です。
    胴体が長すぎて上手く左右に振ることができずに、どうしてもぎこちなくなります。
  • 走る
    まるくたわめた背骨をバネに前方にジャンプするような走り方です。
    意外と走るのは早いので散歩の時には要注意です。
  • 跳ねる
    一番多く見られるのが跳ねる姿です。
    ピョンピョンと飛び跳ねるように歩きます。
    ご機嫌な時には、クックッと言いながら何度も跳ねます。
  • ジャンプ
    一緒に遊んでいるとダーッと走ってきてビョーンとジャンプしてきます。
  • ダイビング
    フェレットは意外と高いところが好きです。
    高いところから飼い主に飛びついてくることもあります。
    落ちると怪我をするので高いところにはあまり乗せないようにしましょう。
  • ニョロニョロ
    タオルなどに潜り込む時の動きで、体に手をピタッとくっつけてニョロニョロ這いずります。
  • バッグ
    うんちをしたい時は、しっぽを高く持ち上げて、そろそろとバックします。
    この姿勢になったら要注意です。

すぐにケージに戻すかティッシュを用意しましょう。

フェレットの毛並み

ミンク、ラッコ、テンなどフェレットの親戚のイタチ科の動物たちは最高級毛皮の持ち主です。

これらの毛は美しさもさることながら艶やかでガードカバーという硬い毛とその下にふわふわと密生した柔らかいアンダーカバーという毛の2種類が生えています。

その断熱効果がコートなどの防寒具として珍重されています。

フェレットも手触りの良い立派な被毛を持っています。

保湿性ばっちりの被毛により、フェレットは暑さに弱いという面があります。

春と秋の毛の生え変わりの時期には抜け毛の処理が大変です。

体が小さいので犬や猫ほど大量の毛は抜けませんが、抱っこをすると洋服に着いたりすることはあります。

長毛と短毛

フェレットの品種には、美しい毛がさらに長く伸びる長毛タイプがいます。

アンゴラフェレットとも呼ばれるタイプです。

もともとヨーロッパさんのフェレットにごくまれに見られる品種でしたが最近ではアメリカなどのファームでもアンゴラタイプを増やしています。

やや高価ですが、そのふわふわな被毛はとても良くで、顔つきも可愛く見える品種です。

オス・メスの見分け方

フェレットはオスの方がメスよりもはるかに大きいです。

大人になると親子かと思うほど大きさが異なります。

小さめのメスは、頭から尻尾まで30㎝ちょっとで体重は600 g ぐらいです。

大きなオスは、頭から尻尾までが60㎝体重は3キロぐらいになります。

子供の頃に去勢避妊されたフェレットは自然のままに育った個体よりも体が小さくなる傾向があります。

小さいうちに避妊手術を受けたメスそのままの状態で育ったオスの体の大きさを比べると全長で倍ほど、体重では4~5倍ぐらいの違いがあります。

去勢避妊手術を受けたフェレットの子供は、肛門と生殖器の位置が近いものがメス、遠いのがオスと見分けることができます。

避妊去勢手術を受けていない場合、大人は生殖器で見分けられます。

オスは成長とともに陰嚢が発達し、メスは発情した時だけ外陰部が赤く腫れてきます。

まとめ

今回はフェレットをこれから飼おうとしている方に向けて、種類とその特徴、また販売価格の目安や入手のしやすさを細かくご紹介しました。

飼い主の飼育経験談を知りたい方はこちらの記事をどうぞ↓

フェレット性格・寿命・種類・選び方・ファーム・病気など

2018.04.10



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