老犬になる前に飼い主が知っておきたい対策【看護士談】

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飼い主同様に、犬も年をとり老犬となっていきます。

人間同様介護が必要になったり、認知症になったりと、高齢犬ならではの悩みもでてきます。

まだ愛犬が若くて体力のあるうちから、飼い主として老犬を迎える前に対策をとっておけば、防げる病気もあります。

今回は動物病院勤務【動物看護士】の私が、実際の経験を元に、愛犬の老化対策として今からできることをお伝えします。

肥満にさせない

老犬は、運動量が減ることや新陳代謝の衰えから、成犬の頃と比べて痩せにくいです。
肥満は心臓や、他の臓器、また骨や関節などにも負担がかかりますし、何も良い事がありません。

寿命を縮めてしまう事も有り得ます。

手術の際も、脂肪が多すぎて内臓にたどり着けない犬、内臓にもびっしり脂肪がついている犬…沢山いました。

若い頃から、肥満にさせない様注意してあげるのが飼い主の務めだと思います。

あまりグルメにさせない

老犬になると、食べ物の好みがうるさくなり…今まで食べていたものも食べなくなる子が多いです。

そんな時一番難しいのは、美味しい物ばかり食べてきた犬です。

ドライフードのみ、おやつはビスケット…という環境下で育ってきた犬は、「美味しい物」の引出しが沢山あります。

ふやかして与える、美味しい食材を加える、手作り食にする…など工夫が出来ます。
食餌も愛情の一つ。

「美味しいものを食べさせたい」と、与えるのも愛情だと思います。

グルメな犬が困るのは老犬の時だけではありません。

病気や手術の時にも困ります。

食欲は回復のバロメーターであり、健康チェックに必須で、美味しい物しか食べない、など偏食が無い様育てるのが一番良いですね。

散歩はなるべく行き足腰を強くしておく

高齢になるに従い、散歩にも行きたがらなくなる犬が多いです。

私が飼っていた小型犬も、12歳頃から大好きな散歩を嫌がりはじめましたが、寝たきりになる前に足腰は強くしておいた方が良いです。

足腰・筋力が弱いと、些細な段差に躓いての骨折やトラブルが増え、特に体重の重い犬は、足にかかる負担が大きいです。

老犬は下半身に負担がかかりやすく、ふらつきやすい特徴があります。

小型犬は、専用のハーネスや、簡易的なものだとスーパーのレジ袋で持ち上げる…という事も出来るのですが、大型犬はとても大変!

自分で支えられないので、持ち上げるこちらに全体重がかかってきます。

大型の老犬を持ち上げて、ぎっくり腰になった飼い主さん…沢山います。
時にはドッグランに行く等して、成犬の頃から体力発散と足腰の強化に気を付けると良いですね。

認知症に対しての知識をもつ

老犬も、人間同様認知症の症状が現れます。※犬の認知症についてはこちら

犬種や、大型、小型の違いもありますが10歳から徐々に発生件数が上がってくると言われています。

痴呆による吠え、攻撃性が出る、排泄に失敗する、徘徊する…など人間と変わらないほどの症状があります。

特に痴呆による昼夜逆転や、近所迷惑に対する心労と、自分も寝ずの付き添いでの精神的、体力的な疲れがあります。

そんな認知症ですが、早期発見する事によって症状を改善させたり、遅らせる事が出来ます。

また、老犬になる前の予防として取り組める事も沢山あります。

「いつもと違う?」「認知症かも?」という飼い主の直感は必ず獣医師に相談してくださいね。

老犬になる前の認知症予防とは

では、老犬になる前に認知症予防として取り組める事とは具体的にどういうことでしょうか。

脳を使う、活性化させるという行為がとても有効なので、いつもと違う事をする、ということも大事。

老犬になると「いつもと同じ」で無いとダメという子が増えるので、成犬のうちから習慣化しておくと、嫌がった時に「あれ?いつもと違う?」という事にも気付きやすいです。

例えば、散歩のルートを変える。オモチャを変える…など。

また、認知症予防のための処方食を老化が起こる前から取り入れる事も効果的で、メーカーによって様々ですが、大体7~8歳頃からを対象としているものが多いです。

また生活リズムというのは、とても大事です。

成犬の頃からの睡眠習慣とも密接に関わっていますし、生活リズムが整っていないと早期の認知症発症を引き起こす恐れもあります。

逆をいうと、成犬の頃に生活リズムを整える事は認知症予防にもなる、ということですね。

特に、自身が昼夜逆転の生活をしている飼い主さんは要注意です。

老老介護にならないよう考えておく

人間の介護の世界でも問題になっている「高齢者を高齢者が介護する」老老介護ですが、これは老犬の世界にも起こっている話です(参考元:朝日新聞

老犬の介護というのは、思っている以上に大変で、排泄が上手に出来ず失敗が多くなり、不衛生な状態になってしまうこともあります。

時には床ずれにハエが卵を産み、体に蛆が湧く事もありました。

介護する側に体力も必要ですが、人間の様に介護施設やヘルパーという職業は整ってはおらず、飼い主の負担が大きいです。

ー子供が巣立って寂しいから犬を。
ー愛犬が亡くなり、もう一匹育てたくなったから犬を。

そういう飼い主さんもとても多かったですが、犬を迎える前に今一度考えてください。

犬が老犬というシニア層に入る7~9年後…あなたは何歳ですか。
長生きしたと仮定し、18年後…あなたは何歳ですか。

現実問題、老老介護の方も沢山いましたし、飼い主さんの方が先に亡くなった方もいました。

動物病院で働き、そういう場面を沢山見てきた身としては、先々の事をしっかり見据えてほしいと強く願うばかりなのです。

まとめ

規則正しく、生活リズムを整えて生活すること…これが基本です。

肥満、運動量などの健康チェックも、老犬になる前に把握しコントロールできると良いです。

「老犬」という時期は、どの犬にも訪れます。

誰も自分の犬の老化は認めたくない、認められないものですが…客観的に見る事によって、防げるものも、進行を遅らせることのできるものもあるのです。

老犬になる前に、しっかりと知識を蓄え、その時に備えてほしいなと心から思います。

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