散歩道にも咲いてるかも?!犬が食べると危険な植物や花たち

散歩の途中で、愛犬が道端に生えている草をムシャムシャと食べてしまった事はありませんか?
犬が草を食べるのは、胸やけなどの胃腸が弱っていたり、ビタミン不足などの可能性があります。

「草を食べる事で体調が良くなるのならば、食べさせてもいいのでは?」と思いますが、道端に生えている植物には、犬が食べると中毒をおこし、最悪死に至るものがいくつもあります。

飼い主さんが危険な植物を把握しておけば、事故を未然に防ぐ事が出来ますね。
今回は、身近にある犬にとって有毒となる植物12種類と、その症状について紹介します。

ユリ

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画像引用元:http://www.photo-ac.com

ユリの葉や花など、全ての部位が危険で、特に球根には注意が必要です。
ユリ科の植物は、全体的に毒性を持つものが多いので食べさせないようにしましょう。脱水症状、腎臓障害、視力障害、全身麻痺などの重大な症状をきたします。

チューリップ

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チューリップはユリ科で、全ての部位に毒性を持ち、心臓毒であるツリピンを含んでいます。
球根に傷がつく事で、アレルギー性物質のツリパリンAを生成し、触ると皮膚トラブルの原因ともなります。
中毒症状は、嘔吐、下痢、心臓マヒなどで、重症化して死亡したケースもあります。

シクラメン

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園芸用の植物として有名で、全国の庭や室内で栽培されていて、犬が接触する機会の多い植物です。
有毒成分はシクラミンで、全草に毒性を持ち、特に根っこに強い毒性があります。
中毒症状は、胃腸炎、神経麻痺、痙攣などの症状で、多量に摂取すると神経症状を起こして死に至るケースもあります。

ヒガンバナ

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田んぼの周りや畦道には、小動物避けの為によく植えられており、散歩の時に見かける人も多いかと思います。
リコリンという有毒成分を含み、全ての部位に毒性を持っていて、球根には強い毒性がある為、特に注意が必要となります。
接触した場合の中毒症状は皮膚炎で、誤飲の場合は、嘔吐、呼吸不全、痙攣、中枢神経麻痺などが見られます。

スイセン

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とても育てやすい為に、一般家庭の庭や公園に良く見かける植物です。ニラのような葉を持つので、間違えて誤飲するケースもあります。
スイセンはヒガンバナ科の植物で、同様の部位に同様の毒性を持ち、中毒症状は、嘔吐、下痢、胃腸炎、接触性皮膚炎などです。

スズラン

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毒部位は全草で、特に花や根に強い毒性を持ちます。
有毒成分はコンバラトキシン、コンバラマリン、コンバロシドといって、中毒症状は、嘔吐、頭痛、心不全、血圧低下、心臓麻痺などを起こし、重症の場合は死に至る場合もあります。
スズランを生けていた花瓶の水にも毒が溶け出し、飲むと中毒症状を起こしてしまいます。

レンゲツツジ

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北海道から九州まで幅広く生えていて、庭や公園にもよく植えられています。
全体的に痙攣毒を持ち、嘔吐、下痢、痙攣発作や呼吸障害などの中毒症状があります。
花から取れる蜂蜜にも毒性があるので、注意が必要です。

アジサイ

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一般的によく見かけるアジサイですが、葉っぱ、茎、特に蕾には青酸配糖体という毒を持ちます。
摂取すると、下痢、嘔吐、痙攣、呼吸麻痺などの中毒症状を起こす可能性があります。
蕾を食べてしまった場合は、中毒症状が出やすいので、すぐに動物病院へ行きましょう。

アサガオ

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小学校の授業でよく使われるほど育てやすく、花壇や室内で栽培されているアジサイですが、その種には毒性があり、摂取した場合、嘔吐、下痢、幻覚、血圧低下などの中毒症状が起こります。
古来は強力な下剤として使われていた程の作用があり、幻覚剤のような成分が含まれた種類もあるので気を付けなければなりません。

アロエ

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アロエは「健康に良い」というイメージが強いですが、薬効があるということは毒になる場合もあります。
犬が摂取した場合、下痢、貧血、腎炎などの中毒症状起こす可能性があります。

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キク科の植物には、犬にとって毒性を持つものが多く、接触性の皮膚炎や嘔吐、下痢などの中毒症状を起こします。
全草に毒性を持ち、道端にもよく見かけるので注意が必要となります。

イチイ

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広い範囲に自生していて、別名アララギ、東北地方ではオッコ、北海道ではオンコなどと呼ばれています。
赤い実で、果実の部位は甘く食用となるのですが、種の部分にタキシンという毒性を持ちます。
中毒症状は、嘔吐、腹痛、筋力低下などで、大量に摂取すると呼吸困難や痙攣、最悪の場合は死に至ります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
意外と身近な植物でも、犬にとって毒となる植物は数多く存在します。
今回書いたものだけでなく、毒性を持つ植物は他にもたくさんありますので、飼い主さんは十分気を付けなければなりません。

散歩中には、道端に生えている草花を食べないよう配慮し、拾い食いなどをしないようにしつけをすることが大切ですね。
毒性を持つ植物だけでなく、道端の草木には、除草剤や殺虫剤などの農薬がかかっている可能性もあるの注意が必要となります。

まさかそんな物食べないだろうと思っていても、ふと目を離した時に、好奇心から食べてしまう場合もあります。
万が一食べてしまった場合は、植物の種類や食べた部位、量により対応は異なりますので、かかりつけの獣医さんへ相談して指示を仰ぎましょう。

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